
【2000年代ロックの快楽】
Radiohead
There, There (2003)
Radiohead
There, There (2003)
シンプルなロックンロールでは慊いという方にはこちらを。
2003年6月に発表されたレディオヘッドの6枚目のアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』からのシングルだ。全英チャート4位のヒットとなった。
トム・ヨークはアルバム発売前から、「シングル・カットする曲は、ロック的な楽器だけを使ったラジオ向きポップソングになる」と宣言していたそうだ。
たしかに電子楽器は使わず、ギターとベースとドラムだけなのでロック的と言えるが、曲はまるで、どこかの秘境の部族の、生贄を捧げる踊りみたいだ。こんな曲がチャートの上位に上がるなんて、凄い時代だったものだ。
ライヴではドラムのフィルに加えて、ギタリストであるエドとジョニーも途中までタムタムを叩く。
レディオヘッドの曲の中でも、この曲はわたしがとくに好きなもののひとつだ。わたしはふだん決して踊ったりはしないが、こういう曲を聴くとついつい踊りだしたくなってしまう。変態なのかもしれない。自覚はある。
まるで前衛みたいだけれども、決してそれだけじゃない。ポップな要素もちゃんとあって、ギリギリポップソングとして成立しているのがレディオヘッドの凄いところだとわたしは思っている。
Radiohead – There, There
(Goro)