21世紀のポスト・パンク 〜インターポール『ターン・オン・ザ・ブライト・ライツ』(2002)【わたしが選ぶ!ロック名盤500】#395

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⭐️⭐️⭐️⭐️
【わたしが選ぶ!ロック名盤500】#395
Interpol
“Turn On the Bright Lights” (2002)

インターポールは、ニューヨーク大学に在学中の4人によって結成されたバンドで、本作はインディ・レーベルからリリースされた彼らの1stアルバムである。

前年にザ・ストロークスがニューヨークから登場して、ホワイト・ストライプスと括られて「ガレージ・ロック・リヴァイヴァル」を象徴する存在になったと思ったら、今度は同じニューヨークから「ポスト・パンク・リヴァイヴァル」なんてものが出てきた。

「ポスト・パンク」とは、70年代末にパンク・ムーヴメントが終わった後のイギリスに生まれた流れで、パブリック・イメージ・リミテッドやギャング・オブ・フォー、ジョイ・ディヴィジョンなどに代表的される。本作はその中でも特にジョイ・ディヴィジョンや、その後のザ・キュアー、エコー&ザ・バニーメンあたりを彷彿とさせるような、ダークで美しい響き、張り詰めた緊張感のある雰囲気が特徴的だ。

【オリジナルCD収録曲】

1 Untitled
2 オブスタクル 1
3 NYC
4 PDA
5 セイ・ハロー・トゥ・ザ・エンジェルス
6 ハンズ・アウェイ
7 オブスタクル 2
8 ステラの憂鬱
9 ローランド
10 ザ・ニュー
11 レイフ・エリクソン

なにも知らなければ一聴してイギリスのバンドだと思うところだけれども、アメリカのバンドだと知って驚き、しかしニューヨークのバンドだとわかれば、ああなるほどと納得するだろうと思う。

手数の多いメロディックなベースライン、反復しながら絡み合うリバーブの効いたツインギターの輝かしい音色、直線的に疾走する深い響きのドラム、そしてポール・バンクスのバリトンの歌声は無機的でありながら感情を揺さぶリ、見事なまでにバンドのアンサンブルに溶け込んで、独特の音世界を生み出している。

単なるポスト・パンクのモノマネではなく、それ以上の完成度を持った作品だ。雰囲気だけではなく、曲がいいのだ。

この後、イギリスにも飛び火するポスト・パンク・リヴァイヴァルのブームの着火点は本作で間違いないだろう。

メンバー全員が黒の細身のスーツを着こなすスタイリッシュなヴィジュアルもまたいい。

アルバムは米英各誌で絶賛されてロングセラーとなり、インディーズながら全世界で70万枚以上を売り上げるヒットとなった。

↓ 初期の代表曲となった「オブスタクル 1」。曲もMVもただひたすらにクールでカッコいい。

Interpol – Obstacle 1

↓ デビュー・シングルとなった「PDA」。MVは3分ほどで終わってしまうが、原曲はその後2分ほどシューゲイザーみたいなエンディングがあるのも魅力。

Interpol – PDA

(Goro)