ザ・ローリング・ストーンズ【偏愛名曲ベストテン】THE ROLLING STONES My 10 Favorite Songs

ローリング・ストーンズ「the COMPLETE STONES」シリーズ第11弾 2025年9月26日 (金) 発売|ロック

先週公開した記事「はじめてのザ・ローリング・ストーンズ【黄金期の名曲10選】」に挙げた10曲は、ローリング・ストーンズの代表曲であり、ライヴの定番曲であり、もちろんわたしも真っ先に好きになった曲ばかりだ。

そんな代表曲は別格として、それ以外にもなぜか昔から偏愛しているストーンズの曲は数多くある。

ベスト盤に収録されることもないし、ライヴでもほとんど演奏されないし、もしかすると作った本人たちでさえ、その曲を忘れてしまっている可能性すらある。

でも何十年も前からストーンズのレコードを擦り切れるほど聴いてきたファンにはそれぞれ、何度聴いても飽きない、お気に入りの曲があるものだ。もちろん、わたしにもある。

どれくらい共感を得られるかはわからないけれども、以下にわたしが偏愛する10曲を選んで、ランキングにしてみた。

第10位 リヴ・ウィズ・ミー
Live With Me (1969)

1969年リリースのアルバム『レット・イット・ブリード』収録曲。ベースのリフがカッコ良くて、タテ乗りのバキッとした感じがまたいい。翌年リリースのライヴ・アルバム『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』ではギターもリフを弾いて、さらにカッコ良くなった。

第9位 ノー・エクスペクテーションズ
No Expectations (1968)

1968年のアルバム『ベガーズ・バンケット』収録曲。この頃にはすでに重度の薬物依存に陥り、翌年にはこの世を去ってしまうブライアン・ジョーンズが100%打ち込んで演奏したのは、この曲が最後だったという。、彼の畢生のスライド・ギターが聴きものだ。

第8位 ラヴィング・カップ
Loving Cup (1972)

1972年のアルバム『メイン・ストリートのならず者』収録曲。

ブリティッシュ・ロックらしい美しいメロディを用いながらも、アメリカ南部の匂いがじんわりと香る、ストーンズ流スワンプ・ロックの名曲だ。ニッキー・ホプキンスによるピアノも印象的。

第7位 快楽の奴隷
Luxury (1974)

1974年のアルバム『イッツ・オンリー・ロックンロール』収録曲。ストーンズが初めてレゲエの要素を取り入れた曲でもある。

貧しい労働者が「世の中はいろいろ不公平だけど、女房・子供に贅沢させるためにおれは働くんだ!」と歌う曲だ。素晴らしい。泣ける。働けど働けども楽になることはきっと死ぬまでない、労働者たちへの応援歌に聴こえる。最後の「Harder、Harder」の繰り返しがせつない。

第6位 アウト・オブ・タイム
Our Of Time (1976)

この曲のオリジナル・バージョンは、1966年のアルバム『アフターマス』に収録されている。

これを英国人歌手クリス・ファーロウがカバーすることになり、ミック・ジャガーのプロデュースのもと、ストリングスや女声コーラスを盛大に投入して大厚化粧のアレンジを施したバージョンで発売され、全英1位の大ヒットとなった。

このときのバックトラックに、ミック・ジャガーが仮歌を入れたデモバージョンが残っていて、それが1976年に発売されたアウトテイク集『メタモーフォシス』に収録されている。

シンプルなロックス・タイルのオリジナル・バージョンと、ストーンズらしさが皆無の大厚化粧バージョンのどちらが好きかは、好みが分かれそうだ。

わたしはやはり変態なのか、この大厚化粧のほうを偏愛しているのだから始末に負えない。

第5位 地の塩
Salt of the Earth (1968)

『ベガーズ・バンケット』収録曲。「地の塩」とは、この世で最も大切なものを指す、聖書に出てくる言葉だ。ここでは、社会の底辺に生まれ、重労働をしながら生きている貧しい人々のことを指している。そして、彼らに乾杯!と歌っている。

キースのヴォーカルで始まるが、これがもうヨレヨレでヘロヘロである。でもそれが曲に合っていてすごくいい。今まさにハードな肉体労働を終えて、酒場にたどり着いたような歌声だ。

第4位 デッド・フラワーズ
Dead Flowers (1971)

1971年のアルバム『スティッキー・フィンガーズ』収録曲。当時の英米を代表するジャンキー、キース・リチャーズとグラム・パーソンズの交流によって、ストーンズにカントリーの要素が多く流入した時期の名曲のひとつだ。ストーンズ黄金期の奇跡のように充実した楽曲は、カントリー・ミュージックの影響を抜きにしては語れない。

第3位 スウェイ
Sway (1971)

これも『スティッキー・フィンガーズ』収録曲。ミック・ジャガーのヴォーカルってやっぱり凄いなあ、といつ聴いても思う曲だ。まるで悪魔みたいだ。彼は悪魔になると生き生きとしている。

さすがに人前では悪魔になりにくかったのか、2005年になるまで一度もライヴで演奏されなかったという。ミック・テイラーのギターがまたいい。

第2位 ラスト・タイム
The Last Time (1965)

ストーンズ6枚目のシングルとしてリリースされ、全英1位、全米9位の大ヒットとなった曲。この曲のリフとそれによって生まれるグルーヴがとにかく好きなのだ。

まだアルバム収録曲のほとんどがカバー曲だった時代で、ジャガー&リチャーズのオリジナル曲としては「今までは書いた曲をメンバーに聴かせるのが恥ずかしかったけど、やっとメンバーにも堂々と胸を張って聴かせられる曲を書けた」とキースが語っているほどの、初めての自信作だった。

第1位 スウィート・ヴァージニア
Sweet Virginia (1972)
『メイン・ストリートのならず者』収録曲。全体にリラックスした雰囲気でワイワイガヤガヤとやってる感じのアルバムの中でも特に、和気藹々とラリってる感じが強いカントリー調の曲だ。あくまで偏愛なので、どこが好きかと言われても難しいけれども、単純な曲なのに何度聴いても飽きない。そこはかとなく哀愁を感じるノスタルジックな名曲だ。

以上、わたしのストーンズ【偏愛名曲ベストテン】でした。

今回はあえてカバー曲は除外したけれども、カバー曲にも偏愛している曲は多いので、また近いうちにカバー曲だけの【偏愛名曲ベストテン】もやってみたいと思います。

(Goro)

コメント

  1. アイアイ♪ より:

    ストーンズは後期にむかっていくなかで、猥雑さは残りつつも、禍々しさはどんどん無くなっていって、プザーブドフラワーのように乾いていった印象ですので(近々では栄養剤?が注入されてますねw)、「ストリート・ファイティング・マン」とか「レット・イット・ブリード」辺りの曲群を『ストリップド』で聴くと、雰囲気がかなり違いますが、カントリー系の曲群は、逆にその乾きがよく合っていてイイんですよね~。

    • Goro より:

      わたしも『ストリップド』は好きでしたねー。好きな曲ばっかりで。

      そうですね、ストーンズは後期に向かって、年相応に枯れていってくれるならそれもまた良しと期待していたけど、なんだかありえないほどパワフルで、そりゃ元気なことに越したことはないけれども、なんか思ってた展開と違うなあという気はずっとしてますね(笑)