21世紀の60年代ロック 〜マンドゥ・ディアオ『ブリング・エム・イン』(2002)【わたしが選ぶ!ロック名盤500】#398

Mando Diao / マンドゥ・ディアオ「Bring 'Em In / ブリング・エム・イン」 | Warner Music Japan

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【わたしが選ぶ!ロック名盤500】#398
Mando Diao
“Bring ‘em In” (2002)

マンドゥ・ディアオは、2002年9月に本作でデビューしたスウェーデンのバンドだ。

同じスウェーデンのザ・ハイヴスと同様に、彼らもまた〈ガレージ・ロック・リヴァイヴァル〉ムーヴメントの一翼を担った。

メンバー全員がビートルズ好きで、フロントマンのビョルンとグスタフはバンドを本格的にスタートさせる際に、14ヶ月間も別荘に閉じこもり、ビートルズについて語り合いながら、ひたすらオリジナル曲を書きまくったという。

ただし聴いてみるとソウル色が濃く、ビートルズというよりは、アニマルズや初期ストーンズ、スモール・フェイセズなどを彷彿とさせる。

【オリジナルCD収録曲】

1 シープドッグ
2 スウィート・ライド
3 モータウン・ブラッド
4 ミスター・ムーン
5 ザ・バンド
6 トゥ・チャイナ・ウィズ・ラヴ
7 パラライズド
8 p.u.s.a.
9 リトル・ボーイ・ジュニア
10 レディ
11 ブリング・エム・イン
12 ローレンズ・カシードラル

収録曲の多くは、キーボードのダニエルの自宅の地下室でポータブルレコーダーで録音されたデモ音源をそのまま使っているという。スタジオできれいに整えられた音ではなく、その力いっぱいの粗っぽさと勢いがそのまま真空パックされたような割れんばかりのサウンドが本作の魅力だ。

楽曲はフックのあるメロディが随所にあり、良い意味で「どこかで聴いたことがある」ような親しみやすさ、郷愁を感じさせる。そしておそらくビートルズを手本にしたのであろう、ビョルンとグスタフが曲によってリード・ヴォーカルを替わっている。タイプの違う二人のヴォーカリストがいることもまた、このバンドの強みとなっている。

ドラマーのサミュエルは次のように語っている。「俺たちの音楽は、子供の頃に親が家で聴いていたレコードから来ている。みんなと同じようにニルヴァーナやガンズ・アンド・ローゼズも聴いたけど、本当に影響を受けたのは親が聴いていた60年代のレコードやモータウンのレコードだったんだ」(米EAR CANDY MAGインタビュー)

つまり、三つ子の魂百までというやつで、彼らはわたしよりひとまわり以上年下だけれども、どうやらわたしと同じようなものを聴いて育ったようだ。楽曲の親しみやすさや懐かしさを感じるのはきっとそのせいなのだろう。

本作は英米のチャートには入らなかったが、本国スウェーデンでは5位まで上昇するヒットとなり、さらに日本ではオリコンの22位まで上昇、10万枚をセールスし、洋楽ロックとしては大ヒットとなった。

↓ デビュー・シングルとなった「ミスター・ムーン」。哀愁を帯びたハモンドオルガンとソウルフルな歌声が素晴らしい、レトロな趣のガレージ・ソウルだ。

Mando Diao – Mr Moon (Official Video)

↓ 2ndシングルとしてリリースされた、タイトル通り、自分たちのバンドについて歌った「ザ・バンド」は初期の代表曲だ。

Mando Diao – The Band (Official Video)

(Goro)