
【2000年代ロックの快楽】
U2 – Vertigo (2004)
U2 – Vertigo (2004)
2004年にiPodのCMに使われ、世界中でヒットした曲だ。U2の曲の中でも特にハードな、ターボ付き爆音ギターが駆動するスピード感のあるナンバーだ。
初めて聴いたとき、「うわーっ、おっさんになってもあいかわらず元気じゃん!」って嬉しくなったものだった。当時彼らは四十代半ばぐらいで、おっさんというとアレだけど、もう若者というよりは、いい大人だ。だけどいつまでもこういうパンク野郎みたいなところが残っているのが彼らの魅力でもある。
“Vertigo”は「めまい」という意味だ。曲のテーマについてボノは次のように語っている。
「あの場所(Vertigoの舞台)は、すべてが過剰で、商業主義が極まり、自分がどこにいるのか、何を見ているのかも分からなくなるような場所なんだ。精神的なめまいさ。そこで、自分の魂を呼び戻そうとする曲なんだよ」(『U2 BY U2』(シンコーミュージック・エンタテイメント 2006年)
そしてこんなパンク・ロックみたいな曲を、時代を象徴するようなデジタル玩具”iPod”のCMという、世界最大規模の商業的プラットフォームに乗っかって地球上のあらゆる国へと響き渡らせるというのもまた皮肉が効いていて最高だ。
MVもまた、U2屈指のカッコ良さだ。
U2 – Vertigo (Official Music Video)
(Goro)