リチャード・アシュクロフト/ミュージック・イズ・パワー (2006)

Music Is Power - Wikipedia

【2000年代ロックの快楽】
Richard Ashcroft
Music Is Power (2006)

リチャード・アシュクロフトと言われてピンと来る方はあまりいないと思うけれども(失礼)、90年代に活躍した「ヴァーヴ」というバンドのフロントマンだった男だと言えば、「ああ、あの」と思い出す人もいるはずだ。

もしヴァーヴというバンド名を知らなかったとしても、1997年に世界的なヒットとなった「ビター・スウィート・シンフォニー」のイントロを聴けば「ああ聴いたことある!」と思い出す人はさらに多いのではないかと思う。そのMVで、歌いながら街の歩道をひたすらまっすぐに歩き、人にガンガンぶつかりながら、文句を言われてもガン無視して歌い続ける、あの印象的な男がリチャード・アシュクロフトだ。

この曲はその「ビター・スウィート・シンフォニー」から9年後にソロで発表した曲だけれども、ストリングスのリフレインが印象的な、もうほぼ同じようなコンセプトの曲だ。あの曲が好きな人ならきっと好きになるに違いないと思う。全英シングル・チャートで20位まで上昇した。

そしてこの曲のMVもまた、ひたすら歩きながら歌う。今回は誰にもぶつからずに歩いてるなあ、と思ったらやっぱりぶつかってしまう。しかし今回は、そのぶつかった相手に丁寧に謝るのだ。彼も大人になったのだなあ、となんだか嬉しくなる瞬間だ。

若い頃に人とぶつかるのは未来のための修行のうちだけど、年食ってオッサンになってもまだ人とぶつかってばかりいたら、ただの自己チューが治らないハタ迷惑な頑固ジジイだ。

わたしも気をつけよう。

Richard Ashcroft – Music Is Power

↓ 1997年に世界的ヒットとなったザ・ヴァーヴの「ビター・スウィート・シンフォニー」。

The Verve – Bitter Sweet Symphony

(Goro)