
The Killers
Human (2008)
ザ・キラーズは2004年にデビューした、米ラスベガス出身の4人組だ。
バンド名はニュー・オーダーのMVに出てくる架空のバンドの名前をそのまま取ったそうだが、楽曲も80年代ニュー・ウェイヴの香り漂うものが多い。そのあたりが好きな人は一発でやられる可能性もある。
フロントマンのブランドン・フラワーズも、まるで80年代英国のインディ・バンド風のイケメンである。
そんなこんなで、アメリカよりもイギリスで先に売れた。
これもやっぱりストロークス以降だろうか、アメリカのバンドにもずいぶんシュッとした感じのバンドマンが増えてきたものだった。
この「ヒューマン」は彼らの3rdアルバム『デイ&エイジ』からのシングルで、全米32位、全英3位のヒットとなった。
初期の曲にも気になるものはあったが、だいぶ本気で彼らのことに興味を惹かれるようになったのはこの曲を聴いてからだった。
「おれたちは人間なのか? それともダンサーなのか?」という哲学的とも言える問いを、感情を煽る歌メロと、電子音に包まれたビートに乗せて、メッセージがわかりやすく伝わる歌になっている。
おれたちは人間なのか?
それともダンサーなのか?
心臓は動いているから生きているんだろうけど、この手は冷たい
だから答えを探している
おれたちは人間って言えるのか?
それともただ踊らされているだけなのか?
(written by Brandon Flowers, Dave Keuning, Mark Stoermer, Ronnie Vannucci,Jr.)
人間はときどき壊れたりもする、肉と液体で出来た機械のようなものだ。
でも機械なんかじゃないと信じたい、機械との決定的な違いを見つけたい、特別なものだと信じたい、というのが人間の哀しいサガであり、永遠の「自分探し」なのかもしれない。
(Goro)