
柳ジョージ&レイニーウッド/青い瞳のステラ、1962年夏… (1980)
作詞:水甫杜司 作曲:上綱克彦
1980年7月リリースの5thアルバム『Woman and I… OLD FASHONED LOVE SONGS』からのシングルで、大ヒットした代表曲だ。
赤いキャンディ 包んでくれたのは
古いニュースペーパー
白いペンキ 何度も塗りかえす
夏の風の中で…今頃 故郷のテネシーあたり
刈り入れ時さと カタコト交じりで
バルコニーから 覗くあんたは
ブロンドさえも 色褪せていた(作詞/水甫杜司 作曲/上綱克彦)
米軍の船に乗って仕事をしてきた関係で、横浜に移住した南部アメリカを故郷に持つ女性ステラと日本の少年の交流の思い出。まるで映画のワンシーンのように、イメージが鮮やかに浮かぶ歌詞だ。わたしの勝手な妄想では、このステラおばさんを演じるのはベット・ミドラーだ。
メロディも雰囲気たっぷりで、これが日本の歌だということを忘れてしまうほど、湿っぽさがない、洋楽っぽいバラードだ。初めて聴いたときから、ガツンと感動した。
作曲の上綱克彦はレイニーウッドのキーボード担当で、他にも「プリズナー」や「ヘイ・ダーリン」など多くの代表曲を書いた、優れたソングライターだ。
作詞の水甫杜司は、柳ジョージ&レイニーウッドのプロデューサーであり、事務所の社長でもある知久悟司のペンネームだ。
彼は曲が出来てくると、レイニーウッドのイメージに合った歌詞になるように作詞家を選んでイメージを指示したそうだが、彼が自ら書いたこのノスタルジックなアメリカの原風景のような歌詞を聴けば、彼が柳ジョージ&レイニーウッドをどんなイメージでプロデュースしていたのかがよくわかる。
それにしてもいい声だ。聴いていて惚れ惚れする。ザラッとした感触の声とこぶしの回し方が、良い具合に耳と心を撫ぜるのが気持ちいい。
(Goro)