ビートルズがカバーした曲のオリジナルを全発掘!【Vol.1】『ブリーズ・プリーズ・ミー』

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さあ、始まりました。ビートルズがカバーした曲のオリジナルを発掘する企画です。

まず第1回目は1stアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』に収録されたカバー、6曲のオリジナルを発掘してみます。

アンナ (1962)
アーサー・アレキサンダー 
Arthur Alexander – Anna

米アラバマ州出身の「カントリー・ソウル」のパイオニア、アーサー・アレキサンダーが1962年9月に発表したシングル。作詞・作曲も彼自身で、米R&Bチャートの10位まで上昇するヒットとなった。

アーサー・アレキサンダーはこの前年に「ユー・ベター・ムーヴ・オン」のヒットでブレイクしたが、この曲もローリング・ストーンズによるカバーでよく知られている。

↓ ビートルズによるカバー・バージョン。リード・ヴォーカルは、この曲がお気に入りだったジョン・レノンだ。

チェインズ (1962)
ザ・クッキーズ
The Cookies – Chains 

米ニューヨークのR&Bガールズ・グループ、ザ・クッキーズが1962年11月にリリースして全米17位のヒットとなったシングルで、作詞・作曲はジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの名ソングライター夫婦だ。

当時のリバプールのバンドが競ってカバーした人気曲となり、ビートルズのライブセットにも短期間含まれた。

↓ ビートルズのカバーは、ジョージ・ハリスンがリード・ヴォーカルをとった最初の曲となった。

ボーイズ (1960)
シュレルズ
The Shirelles – Boys

米ニュージャージー州のガールズ・グループ、シュレルズが1960年11月にリリースしたシングルで、作詞・作曲はルーサー・ディクソンとウェス・ファレル。

ガールズ・グループとして史上初となる全米1位を記録した「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」(キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作)のシングルのB面に収録された曲である。

↓ ビートルズのバージョンは、リンゴ・スターがリード・ヴォーカルをとっている。デビュー前からビートルズの前任のドラマー、ピート・ベストがライヴで歌っていた、人気の高い曲だったという。

ベイビー・イッツ・ユー (1961)
シュレルズ
The Shirelles – Baby It’s You

これも同じくシュレルズがオリジナルで、作詞はルーサー・ディクソンとマイク・デヴィッド、作曲はバート・バカラックだ。全米8位のヒットとなった。

↓ ビートルズのバージョンは、ジョン・レノンがリード・ヴォーカルを取っている。

蜜の味 (1962)
レニー・ウェルチ
Lenny Welch – A Taste of Honey

1958年にイギリスで上演された演劇『蜜の味』のブロードウェイ版のために書かれたインストゥルメンタルの楽曲で、ボビー・スコットとリック・マーロウによって書かれた。

ヴォーカルが入ったバージョンは様々なシンガーによって録音されたが、1962年の半ばにレニー・ウェルチのバージョンがヒットし、ビートルズはこのバージョンをカバーしたと思われる。

↓ ビートルズのバージョンではポール・マッカートニーがリード・ヴォーカルを取っている。

ツイスト・アンド・シャウト (1962)
アイズレー・ブラザーズ
The Isley Brothers – Twist And Shout

フィル・メドレーとバート・ラッセルによって書かれた曲で、米国のR&Bグループ、トップ・ノーツによって1961年にシングル・リリースされたが、ヒットはしなかった。プロデュースはフィル・スペクターである。

1962年5月にアイズレー・ブラザーズによるシングルがリリースされると、全米17位のヒットとなった。ビートルズはこのアイズレー・ブラザーズのバージョンに触発された。

↓ ビートルズのバージョンは、ジョン・レノンがリード・ヴォーカルを取っている。ジョンはこの日、風邪で喉を痛めていたため上手く歌えていないと感じていたが、声が枯れてしまい2テイク目を録音することができなかったという。これは「ロック史上最も有名なワンテイク」とも呼ばれている。

以上、ザ・ビートルズ『プリーズ・プリーズ・ミー』に収録されているカバー・ソングのオリジナルの全発掘でした。

次回は『ウィズ・ザ・ビートルズ』です。乞うご期待。

(Goro)