Johnny Cash
Desperado (2002)
ジョニー・キャッシュの死の前年、2002年に発表された『アメリカン・レコーディングスⅣ(American IV: The Man Comes Around)』に収録された、イーグルスの名曲のカバー。
全盛期を過ぎた老年のアーティストにレコーディングの機会が与えられることはなかなか少ないだろう。
その機会が与えられたジョニー・キャッシュは幸運だったし、ファンにとってはかけがえのない遺産となった。このシリーズの発案者であり、プロデューサーであるリック・ルービンに、最大のリスペクトと感謝を捧げたい。
晩年のジョニー・キャッシュは糖尿病と自律神経失調症と闘いながら、妻のジューンに「最後まで仕事を続けて」と言われた通り、録音を続け、ステージにも立っていた。
死の前年に録音されたこの「デスペラード」では、ジョニーの声はもはや傷だらけでボロボロだけれど、それでも力強く凄味のある響きに圧倒される。声を聴いているだけで涙が込み上げてくるなんて、他のアーティストでは経験したことがない。
わたしがそのうち、70歳、80歳になったときは、きっとロックはもう聴いていないかもしれないけれど、ジョニー・キャッシュだけは聴き続けているような気がする。なんなら今よりももっと熱心に。
サビの部分でバック・ヴォーカルを務めているのはこの曲の作者のひとりでもある、イーグルスのドン・ヘンリーだ。
↓ 1973年にリリースされたイーグルスの2ndアルバム『ならず者』のタイトル曲となる、オリジナル・バージョン。
(Goro)
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