爆裂の激甚ライヴ 〜プライマル・スクリーム『ライヴ・イン・ジャパン』(2003)【わたしが選ぶ!ロック名盤500】#403

LIVE IN JAPAN [12 inch Analog]

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【わたしが選ぶ!ロック名盤500】#403
Primal Scream
“Live in Japan” (2003)

聴きながらつい、爆風と硝煙の匂い、観客が歓声を上げながら薙ぎ倒され、吹き飛び、会場が崩れ落ちる、そんな光景を想像してしまう。

それぐらい、このライヴ盤は凄まじい。激烈なエネルギー、圧巻の疾走感、音の塊となったサウンドの恐るべき破壊力。気が狂いそうなぐらい素敵だ。

本作は2003年6月に、プライマル・スクリーム初のライヴ・アルバムとして日本限定で発売された。

【オリジナルCD収録曲】

1 アクセラレーター
2 ミス・ルシファー
3 ライズ
4 シュート・スピード / キル・ライト
5 ピルズ
6 アウトバーン 66
7 シティ
8 ロックス
9 コワルスキー
10 スワスティカ・アイズ
11 スカル・X
12 ハイヤー・ザン・ザ・サン
13 ジェイルバード
14 ムーヴィン・オン・アップ
15 メディケーション
16 ボーン・トゥ・ルーズ

もう、1曲目の「アクセラレーター」が爆裂するところから、血沸き肉踊ってしまう。エレクトロ系の曲が多いが、ライヴで演るとこんなに熱くて激しいのかとあらためて見直した。

なにしろこの時期のプライマルは、ベースに元ストーン・ローゼスのマニが正式メンバーとなり、さらには第三のギターにマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズも参加しているのだ。ちょっとした90年代英国のスーパー・グループである。まあ、このメンツに大人しい演奏をしろというほうが無理というものだ。

それにしても、このときの日本公演に行かなかったことが悔やまれてならない。ああ、ちきしょう。

ちなみにアメリカのデジタル・メディア”VICE”の2016年のインタビューで、ボビー・ギレスピーはお気に入りのプライマル・スクリームのアルバムとして本作を6位に選び、インタビュアーの「日本のファンがなぜあんなに熱狂したと思いますか?」という質問に次のように答えている。

「日本人は昔からプライマル・スクリームが大好きで、常に先見の明があり、スタイリッシュでクールで知的な人たちだ。新しいものをいち早く取り入れるんだ。アメリカを見てみろよ。パンクが流行してから20年も経ってからようやく受け入れたんだよ…。だから、日本人には神のご加護がありますように」

ありがとう、ボビー。君にも神のご加護がありますように。

代表曲が次々に繰り出されるベスト的な選曲でもあり、プライマル・スクリームの代表作のひとつに数えていい、激甚ライヴ盤である。日本限定ではもったいないとやはり考えたのか、2016年には2枚組のアナログLPとして全世界に向けて発売された。

↓ オープニング・ナンバーの「アクセラレーター」。観客の熱狂と驚嘆が伝わってくる。

Accelerator (Live at the Zepp)

↓ ラストに収録されている、彼らの定番のアンコール・ナンバー「ボーン・トゥ・ルーズ」はN.Y.パンクの代表格、ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズの代表曲のカバーだ。様々な引き出しを持つプライマル・スクリームの、しかし結局根っこにはパンク・ロックがあることを誇示するような、プライマルらしい選曲だ。

Born to Lose (Live at the Zepp)

(Goro)

コメント

  1. アイアイ♪ より:

    この頃のライブ、行きました(笑)。
    いや、90年代後半だったから少し前か。
    それでもエレクトロ系な分、逆に疾走感がすごくて。
    「ロックス」なんてそれらとすごく同化していて、
    ライブ全体が、モーレツにさく裂していました。
    新宿のリキッドルームで観たのですが、
    ライブ前に友人たちとマクドナルドで溜まっていたら、
    マニが偶然入ってきて、あの「ガハハ」の笑顔と共に握手してくれました。
    返す返す、惜しい人を亡くしましたね….

    • Goro より:

      やっぱり行ってましたか(笑)

      きっとアイアイさんは行ってるんだろうなあと思いながら書いてました。

      で、やっぱりまた偶然にメンバーに会うのもいつもながらアイアイさんらしいエピソードですね。

      しかし、ボビーがマクドナルドに入ってきたというエピソードなら意外すぎて驚きますけど、マニがマクドナルドに入っきたと聞いても全然意外に思えないこの感じは何故だろう。。