【100 グレイテスト・ソングス】その9
The Rolling Stones – Slipping Away
1989年発表の『スティール・ホイールズ』の収録曲。
前作『ダーティ・ワーク』から3年もブランクがあって、ミックとキースが険悪の状態という話ばかりが伝わってきて、ストーンズは解散するんじゃないかとみんなが思っていた頃に発表された、ファンにとっては嬉しいアルバムだった。
しかも『スティール・ホーイルズ・ツアー』としてストーンズが初来日もした。
いろいろと思い出深いアルバムだ。
初来日は、日本ツアーでもない、東京ドームのみで10daysという、王様の宴みたいなイベントだった。
それでも文句も言わずに、ファンは日本中から東京ドームに集まったのだ。
仕方がない、ロックの王様なのだから。
そのアルバムの最後を飾るのがこの曲で、キース・リチャーズがリード・ヴォーカルを取っている。途中でミック・ジャガーが入って来て2人の声が重なるところがまた、たまらなかった。そんなことでも嬉しかったのだ、当時は。
ストーンズらしくないと言えばらしくない、なんだか、ちょっとマジメに人生を振り返って、いろいろと想いを馳せたくなるような曲だ。
『スティール・ホイールズ』の中ではわたしはこの曲がいちばん好きだ。
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