KC & The Sunshine Band
That’s The Way (I Like It) (1975)
KC&ザ・サンシャイン・バンドは、フロリダのレコードショップの店員だったケイシー(KC)が中心となって結成されたマイアミのグループだ。
白人・黒人混成のグループだが、ソングラテイングはKCとリチャードの2人の白人が担当している。この曲は彼らにとって全米1位、全英4位、カナダやオランダなどでも1位となるなど、世界的なディスコブームの旗頭となった。
ディスコブームというのがどれだけ凄かったか、というのは当時小学生だったわたしはディスコで踊ったこともないのでリアルには知らないのだけれど、この時期の全米シングル・チャートの上位はディスコ・ソングに席巻されており、その爆発的な流行はロック畑にも影響を及ぼした。
『サタデー・ナイト・フィーバー』のビー・ジーズを筆頭に、イーグルスやローリング・ストーンズ、ロッド・スチュワート、キッス、デヴィッド・ボウイ、クイーン、クラフトワーク、ブロンディなどなどがこぞってディスコ・ビートを取り入れた曲を発表してことごとく大ヒットしたぐらいなので、そのディスコ人気の凄まじさ、そして商業的な意義というのは相当なものだったのだろう。このロック畑に押し寄せたディスコブームの波については以下の記事でまとめたことがあるので興味のある方は参照されたし↓
ディスコしちゃったロックたち【大ヒット10組10曲】Best 10 Rock Disco Songs
まあ、成功したアーティストばかりを挙げてみたが、実際はパンクやニューウェイヴに押されて焦り、ベテラン・バンドがディスコやテクノを取り入れて黒歴史となった事象も数多く存在したものだ。
そういう「失敗ディスコ・ロック」を集めたコンピレーションCDでもあったら楽しいのにな。
(Goro)