J.J.ケイル/コカイン (1976)

Troubador

【70年代ロックの名曲】
J.J. Cale
Cocaine (1976)

J.J.ケイルの4枚目のアルバム『トルバドール』の収録曲で、エリック・クラプトンがカバーして世界的に有名になった曲だ。

一聴するとコカインを愛してやまないドラッグ・ソングのように聴こえるけれども、よく聴けば「一度愛してしまったらもう現実には戻れない」、ヤバいシロモノということを歌っているようだ。

オクラホマ出身のJ.J.ケイルは、60年代前半からスタジオ技術者として音楽業界に入り、1972年に1stアルバム『ナチュラリィ』をリリースし、40年間のキャリアで15枚のアルバムを残した。

彼は有名になることを拒み、スポットライトを避け、隠遁生活を送りながら作品を発表することを好んだ。そして2013年に心臓発作で、74歳で死去した。

流行もまったく関係ない、独特の世界を持つ本物の音楽職人だった。

目立ちたがりの華やかなロックスターには無い、渋すぎるカッコ良さに断然魅かれてしまう。

↓ 77年のアルバム『スロー・ハンド』からシングル・カットされ、全米30位のヒットとなった、エリック・クラプトンのバージョン。

(Goro)