シェリル・クロウ/マイ・フェイヴァリット・ミステイク (1998)

My Favorite Mistake - Wikipedia

【90年代ポップスの快楽】
Sheryl Crow
My Favorite Mistake (1998)

昔は女子ロッカーなんてのはモテないものと相場が決まっていたのだけれど、この人だけはやたらとモテモテな印象だった。

特に同業のミュージシャンのオッサンたちから。

ちょうどロックとカントリーの中間ぐらいの立ち位置だった人なので、どっちの界隈からもコラボやら競演やらでモテモテだった。

美人で賢そうでカッコいいのに、どこか距離が近くてオープンな感じが男心をそそったのかもしれない。

この曲は1998年9月にリリースされた3rdアルバム『グローブ・セッションズ』からの先行シングルで、全米20位、全英9位のヒットとなった。

イギリスの方がヒットしているのは、曲調のせいかな。イントロが始まった瞬間に、「あれ? キース・リチャーズがいるのかな?」と思ったぐらいだ。

付き合い始めた男の不誠実さを鋭く見抜いて、「わたしはこんなゲームを楽しむようなバカじゃない。これはわたしの愛すべき過ち」と歌う、意味深な大人の恋愛の歌だ。

たまたま過去にエリック・クラプトンとの大人の恋が噂になっていたものだから、この歌詞に出てくるウソつきでスケベでマヌケな男はクラプトンではないかという推測のゴシップは、世界の果てまで隈なく届けられた。

シェリル自身は特定の名前を明かすことを一貫して避け、「特定の誰かというよりは、過去の複数の経験を反映させたもの」といった趣旨のコメントをしている。

気の毒なのはクラプトン容疑者だ。

まさか「オレじゃねえよ!」と声をあげるわけにもいかない。どちらにしろ、いちばんの被害者であることは間違いない。

もしわたしが彼女の元カレなら、こんな歌は恐ろしくて一生聴けないだろうなあ。

Sheryl Crow – My Favorite Mistake

(Goro)