Smashing Pumpkins
Today (1993)
2ndアルバム『サイアミーズ・ドリーム』からのシングルで、米オルタナ・チャート4位のヒットとなった、ミディアム・テンポの感動的な名曲だ。
スマパンの曲で1番好きなのは? と訊かれたら、わたしはこの曲を挙げるだろう。
90年代前半のオルタナティヴ・ロックのブームの中から生まれた、ロック史に残る名曲のひとつだと思っている。
今日は今までで最高の日
明日のためになんて生きられない
ふつうの人生以上のものが欲しかった
自分を守るためにあくせくするのはうんざりだった今日は今までで最高の日だ
明日を待ってなんかいられない
でもそんなに長くはもたないかもしれない
心が粉々になってしまうかもしれない(written by Billy Corgan)
この曲を聴くと、幸福だった1993年を思い出す。
なんて、当時はちっとも幸福だとは思っていなかっただろうけど、過ぎ去りし日々はなんだって幸福に思えてしまうものだ。
今日は土曜日なので仕事は休みだ。
平日と同じように朝4時には目が覚め、一瞬起き出そうとするが、「ああそうか、今日は休みだったな」ともう一度布団に潜り込むときが何よりも幸福を感じる瞬間だ。
二度寝をして7時すぎには起き出すと、野菜ジュースとオニオンスープとヨーグルトとトーストの朝食を、NHKオンデマンドの『100分de名著』の過去放送回をPCで見ながら食べる。今日は林芙美子の「放浪記」の回を見た。朝食のメニューはもう20年ぐらいは変わっていない。
午前中はブログを書き、昼になったら車で40分かけて隣町のラーメン店へ。二郎系の激ウマラーメンを食べる。
帰宅して、吉村昭の『高熱隧道』の続きを読む。凄まじい内容の傑作。眠くなればそのまま昼寝をする。体を休めることが、休日のなによりも大事なミッションだ。
夕方になったら1歳の豆柴、春ちゃんと30分ほど近所のグランドや川沿いの小道を散歩する。そして散歩から帰ってきてブログの下書き、これを今書いている。
休日は19時を過ぎたら飲み始めることにしている。たいていは缶ビールから飲み始めて、2杯目以降は黒霧島に替える。今は冬なのでお湯割りだ。
飲み始め、晩飯も食べると、もうブログは終わりなので、本を読んだり、音楽を聴いたり、TVerで好きな番組を見たり、YouTubeを見たりとダラダラと眠くなるまで過ごす。
特に用事がなければ、だいたい毎週、同じような休日だ。今のところ、これ以上幸福な過ごし方をわたしは知らない。平日は奴隷労働みたいな日々だが、週末になればこんな休日を過ごせるので、心が粉々にならずに済んでいる。
この歌のように、「今日は今までで最高の日」ではないだろうけど、今日のこの一日も、この瞬間も、何年かしたら、何十年かしたら、素晴らしく幸福な日々だったと思い返すのかもしれない。
そう思って日々を過ごすようにしている。
(Goro)