アレサ・フランクリン/リスペクト (1967)【’60s Soul Masterpiece】

45cat - Aretha Franklin - Respect / Dr. Feelgood - Atlantic - Germany - ATL. 70.210

【60年代ソウルの名曲】
Aretha Franklin
Respect (1967)

1960年に18歳でコロンビアからデビューしたアレサ・フランクリンは長いあいだ成功を得られなかったが、1966年にアトランティック・レコードに移籍すると大きな転機が訪れた。、1967年3月に移籍第一弾としてリリースしたアルバム『貴方だけを愛して』がいきなり全米2位の大ヒットとなったのだ。

そのアルバムの冒頭に収録されたのがこの「リスペクト」で、シングルカットされると全米1位、全英10位などの世界的ヒットとなった。

甲斐性の無い旦那(彼氏?)に対して「ちょっとはアタシに感謝しなさい!」とドヤしつける、さすがはソウルの女王、当時はまだ25歳だけれども、貫禄十分の大迫力だ。

当時はフェミニズムや公民権運動が盛り上がりを見せた頃で、それら新しい意識を象徴するアンセムにもなった。

原曲はオーティス・レディングで、1965年のアルバム『オーティス・ブルー』に収録されている。マネージャーの持ち込んだ曲にオーティスが作詞して完成したが、しかしそもそも作曲は誰がしたのかわからないということになり、オーティスが作曲者としてもクレジットされたという。

今ではアレサのバージョンの方がよく知られ、2021年の米ローリング・ストーン誌の企画【史上最高の500曲】でなんと1位に選ばれた。ちょうどこの年、アレサ・フランクリンの伝記映画『リスペクト』が公開された影響もあるのだろう。

オーティスのバージョンもカッコいいアレンジで、どちらも捨てがたいのだけど、わたしもやっぱりアレサのバージョンのほうが好きかな。

Respect

↓ オーティス・レディングのオリジナル・バージョン。

Respect

(Goro)