Smokey Robinson & The Miracles
Going To A Go-Go (1965)
ソングライターにプロデューサーにシンガーにと、八面六臂の活躍で60年代モータウンの屋台骨を支えたスモーキー・ロビンソン率いるザ・ミラクルズが1965年12月にリリースしたシングルだ。全米11位、R&Bチャート2位のヒットとなった。
イントロのドラムの力強いビートにゴーインに揺り起こされて、「ゴーゴーへ行こうよ!」と誘われたら、否が応でも行かなきゃしょーがないような気分になってくる、ミラクルズの強力なダンスナンバーだ。
と言っても今の若い人たちは「ゴーゴー」なんて知らないだろうけど。
いや、わたしだって知らない。
わたしの親の世代の若い頃、60年代に流行した「ゴーゴーダンス」のことだ。ロックやR&Bに合わせて、腰を振りながら激しく踊る自由なダンスだ。この歌はそれを踊るダンスホールであるゴーゴー・クラブへ行こうと歌っている。ゴーゴー・クラブとはわれわれの世代で言う「ディスコ」、今で言う尻上がり発音の「クラブ」みたいなものだ。
時代と共に名前や言い方は変わるが、目的はいつの時代も変わらぬ、人類の求愛行動のひとつである。
この曲をローリング・ストーンズのカバー・バージョンで知ったロックファンも多いことだろう。わたしもそのひとりだ。
1982年リリースのストーンズのライヴ・アルバム『スティル・ライフ』に収録され、先行シングルとしても発売されてトップ30に入るヒットとなった。
キース・リチャーズのタメの入ったギターが本領発揮の、ロケンロールなダンスグルーヴが流石の転石である。
↓ スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズによるオリジナル・バージョン。
↓ ローリング・ストーンズによるカバー・バージョンのPV。
(Goro)