
⭐️⭐️⭐️
Black Rebel Motorcycle Club
“B.R.M.C.” (2001)
カッコいいバンド名に雰囲気のあるモノクロ・ジャケット。上に掲げたのはオリジナル・ジャケットだが、日本盤のジャケットもカッコよく、当時はそれだけで聴いてみたくなったものだった。
日本盤のジャケット
聴く前に想像したのは、最初期のザ・クラッシュ、あるいはモーターヘッド、はたまたラモーンズか、ギターウルフか。
しかしわたしの予想はハズれ、なんとまあ意外にも、ジーザス&メリー・チェインだった。ソニック・ユースもちょっと入ってるかな。どちらにしろ、わたしの好物には違いない。
とはいえ彼らはイギリスでもニューヨークでもなく、米カリフォルニア州サンフランシスコのバンドだ。ちなみにバンド名はマーロン・ブランド主演の1953年のアメリカ映画『乱暴者』で、マーロン率いるバイカー集団の名前から取られている。
本作はブラック・レベル・モーターサイクル・クラブの1stアルバムとしてセルフ・プロデュースで制作され、2001年4月にリリースされた。
【オリジナルCD収録曲】
1 ラヴ・バーンズ
2 レッド・アイズ・アンド・ティアーズ
3 パンク・ソング
4 アウェイク
5 ホワイト・パームズ
6 アズ・シュア・アズ・ザ・サン
7 ライフルズ
8 トゥー・リアル
9 スプレッド・ユア・ラヴ
10 ヘッド・アップ・ハイ
11 サルヴェイション
ジザメリ直径のノイジーなギターとディストーション・ベースが唸るサウンドは、ダークで催眠的なグルーヴを生み出し、そこはかとなく浮遊感のあるツイン・ヴォーカルが乗ると、21世紀に新たな形でサイケデリック・ロックを復活させた。
ベース&ヴォーカルのロバート・レヴォン・ビーンは次のように語っている。
「俺たちは、当時のラジオから流れてくる音楽に心底うんざりしていた。あまりにも安全で、クリーンで、魂が抜けているように感じたんだ。俺たちが求めていたのは、もっと汚れていて、生々しくて、聴いた瞬間に胸がざわつくような本物のロックンロールだった。このアルバムは、その飢えから生まれたんだ」(Juice Magazineインタビュー2002年)
彼らは、この後大きな盛り上がりを見せる「ガレージ・ロック・リヴァイヴァル」の先導役となったが、彼らに続いて出てきたバンドたちも、それぞれのスタイルは明確に違っても、「汚れていて、生々しくて、聴いた瞬間に胸がざわつくような本物のロックンロール」であることは共通していて、三十路になっても相変わらず成長しない当時のわたしの胸を、大いにざわつかせたものだった。
↓ シングル・カットされて英インディ・チャートの7位まで上昇した「パンク・ソング」。
↓ 全英27位まで上昇したブルージーな「スプレッド・ユア・ラヴ」。
(Goro)