【ディランのアルバム全部聴いてみた】『武道館』(1978)
【ディランのアルバム全部聴いてみた 23枚目】 Bob Dylan "At Budokan" ディランの初来日公演となった、1978年2月28日と3月1日の武道館公演を収録したライヴ・アルバムだ。 バックバンドは『ストリート・リーガル』のメンバーに近く、サックスや女性コーラスなども入った11人編...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 23枚目】 Bob Dylan "At Budokan" ディランの初来日公演となった、1978年2月28日と3月1日の武道館公演を収録したライヴ・アルバムだ。 バックバンドは『ストリート・リーガル』のメンバーに近く、サックスや女性コーラスなども入った11人編...
【21世紀ロックの快楽】 Kasabian - Underdog カサビアンは好きだな。 21世紀デビューのバンドの中ではいちばん好きなバンドかもしれない。 なにしろ彼らの醸し出す不穏なムードがたまらない。 90年代ロックが好きなリスナーなら一聴してストーン・ローゼス、プライマル・スクリーム、オ...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 22枚目】 Bob Dylan "Street Legal" このアルバムは実は聴いたことがなかった。 いきなり1曲目の「チェンジング・オブ・ザ・ガード」に引き込まれる。7分もあるけど全然飽きずに聴いてられる。その後1日、ずっと頭の中でこの曲がグルグル回ってい...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 21枚目】 Bob Dylan "Hard Rain" カメラ目線来た。 『新しい夜明け』以来6年ぶりのカメラ目線ジャケットだ。この時期のディランの自信の表れだろう、とわたしのジャケット占いには出ている。ディランの全作品の中でも最も好きなジャケのひとつだ。 デ...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 19枚目】 Bob Dylan “The Basement Tapes” ディランは『ブロンド・オン・ブロンド』のリリース直後の1966年7月に、バイク事故を起こして脳震盪と脊椎損傷の大けがをし、長期の療養生活に入った。 それからおよそ1年後、ケガから回復し、...
【志村けん選曲〈ドリフの早口言葉〉で使われた曲】 Wilson Pickett Don't Knock My Love Pt.1 (1971) ウィルソン・ピケット自身が書いた曲で、全米13位、R&Bチャート1位となったヒット曲。 この曲は日本の子供たちにも大人気だった。 ...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 17枚目】 Bob Dylan “Before the Flood” 大好きなライヴ盤で、聴き飽きるほど聴いたものだ。でもまだ聴き飽きない。 1974年のザ・バンドとのツアーのライヴ盤だが、ディランがライヴを行うことが8年ぶりのことであり、特に直近の3年間はレ...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 16枚目】 Bob Dylan “Planet Waves” ディラン32歳、アサイラム・レコードへ電撃移籍しての第1弾。めちゃくちゃ意外だけど、ディランにとってこれが初めて全米1位を獲得したアルバムだ。 バックバンドは全曲ザ・バンドで、それも意外だけどこのア...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 15枚目】 Bob Dylan "Dylan" 1970年から3年間の隠遁時代、ディランはレコードを作らなかった挙句に、コロムビアとの契約更新を拒否し、新興レーベルのアサイラムへ移籍する。 怒りの収まらないコロムビアが「報復」として、ディラン本人の許可なく、レ...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 14枚目】 Bob Dylan “Pat Garrett & Billy the Kid” これは好きなアルバムだ。 前作『新しい夜明け』からおよそ3年間、ディランは一切レコードを作らず、ライヴの出演も特別なフェスなどごく限られたもののみとするなど、隠...
【80年代ロックの快楽】 Utopia I Just Want to Touch You (1980) トッド・ラングレンが1973~86年にかけて、ソロと並行して活動したユニット、ユートピア名義の5thアルバム『ミート・ザ・ユートピア(Deface The Music)』のオープニングを...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 13枚目】 "Bob Dylan's Greatest Hits Vol. II" 前回の『グレーテスト・ヒット』からまだ4年半しか経っていないのに、もう次のベスト盤を出すというのはいろいろ事情があったに違いない。前のベスト盤が物凄く売れたとか。ディランが新しい...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 12枚目】 Bob Dylan “New Morning” 前作の『セルフ・ポートレイト』が大不評だったというのもあってか(笑)、そのわずか4か月後に緊急リリースされた、ディラン29歳のアルバム。全米7位、全英1位。 そう思うとなんだかジャケの表情も、不祥事を...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 11枚目】 "Self Portrait" LP2枚組24曲を収録しているが、自作曲は5曲、他はトラディショナルやカントリー、スタンダード・ポップスなどのカバー、そしてワイト島フェスでのライヴ音源が4曲という内容になっている。ディラン、29歳のアルバムだ。 自作...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 10枚目】 "Nashville Skyline" 今回のジャケットは「やあ、こんにちは。僕、カントリー始めました。よろしくね」の顔だな。 前2作『ブロンド・オン・ブロンド』『ジョン・ウェズリー・ハーディング』でカントリー方面にじわりじわりとにじり寄って来てい...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 9枚目】 "John Wesley Harding" これはいいな。すごくいい。 だいたいディランのアルバムは1曲目から力の入ったものが多いのだけれど、これは肩の力が抜けていていい。ああ、これを選んでよかったな、という気分になる。 これも若い頃にLPで買って持...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 8枚目】 "Bob Dylan's Greatest Hits" 1967年にリリースされた、ボブ・ディラン初のベスト・アルバムだ。全米10位、全英6位と当然ながらよく売れた。 LPの曲順は以下の通り。 Side A 1.雨の日の女 2.風に吹かれて 3.時代...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 4枚目】 "Another Side of Bob Dylan" 初期のディランと言えば「反戦歌」や「プロテスト・ソング」のイメージが強かったけれども、実際にはそういう内容のアルバムは2nd『フリーホイーリン』と3rd『時代は変わる』だけで、この4枚目のアルバム...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 3枚目】 "The Times They Are a-Changin'" これも歌とギターとハーモニカだけの、ディラン22歳、プロテスト・ソング時代のアルバムだ。全米20位、全英4位を記録した。 タイトル曲「時代は変わる」はディランの最も有名な曲のひとつだ。 ...
【ディランのアルバム全部聴いてみた 1枚目】 "Bob Dylan" さてこれから、ボブ・ディランのアルバムを全部、リリース順に聴いていきます。 全部で何枚あるのか、怖いのであえて数えていないけれど、めちゃたくさんあることは間違いない。 まずはこの、1stアルバムだ。ディランが20歳のときにリリ...
このプログの新シリーズというか、ボブ・ディランのアルバムを全部聴いて、1枚ずつ感想を書いていくことにしようと思います。 わたしはディランは16歳の頃に初めて聴いて、それなりに好きになり、何枚かのレコードやCDを買って聴いてきたり、レンタルで聴いたりしてきた。たぶん20枚ぐらいは聴いたのではない...
⭐️⭐️⭐️ 『リスペクト』(2021 米) "Respect" 監督:リーズル・トミー 出演:ジェニファー・ハドソン、フォレスト・ウィテカー、他 1960年代にデビューし、「ソウルの女王」と...
昨日公開した記事〈はじめてのパワー・ポップ【必聴10組10曲】〉の続編になります。 パワー・ポップに興味を持った方、もっと聴いてみたい方にお薦めする、さらに深い沼へとご招待する10組10曲です。 ほとんどがマイナーなバンドではあるけれども、なぜこれがもっと世間に知られていないのか...
〈パワー・ポップ〉という用語は、1970年代の後半に生まれた。 ロックであることは間違いないけれどもハード・ロックではないし、パンクほどトガってもいない。ニュー・ウェイヴと言うほど変わったものでもないし、ましてやブルースでもカントリーでもないという、ジャンル分けに困ったバンドを〈パワー...
岡林信康の名曲ベストテンの記事でわたしは彼を「日本語ロックの開祖のひとり」と書いたが、それを支えたのがはっぴいえんどだった。 1970年に岡林の2ndアルバム『見る前に跳べ』に参加したはっぴいえんどは、岡林のツアーにも同行し、まるでボブ・ディランとザ・バンドのように、岡林がフォ...
【70年代ソウルの名曲】 Aretha Franklin Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do) (1973) この曲はもともとスティーヴィー・ワンダーが1967年に書いて録音したものだが、レコードには収録されることなく、先...
【70年代ソウルの名曲】 Aretha Franklin Rock Steady (1971) 作詞・作曲もアレサ・フランクリン自身で、全米9位のヒットとなった。 ファンクの要素が濃く、力強いベースが印象的な、その後のディスコ・ミュージックの源流とも言えるような70年代R&a...
【60年代ソウルの名曲】】 Aretha Franklin Think (1968) アレサ・フランクリンと当時の夫テッド・ホワイトの共作によって書かれた曲で、全米7位の大ヒットとなった。 「よく考えて。あなたはもっと自由になっていいの」と歌う歌詞が、フェミニズム賛歌とも解釈...
米テネシー州メンフィス出身のビッグ・スターは、売れなかったバンドだ。 1972年に地元のレーベルからデビューし、2枚のアルバムをリリースし、74年に解散した。完全に名前負けしてしまったバンドだった。 3枚目のアルバムも録音され、プロモーション用の見本盤がプレスされたものの、ど...
岡林信康と言えば、1960年代末から70年代初頭にかけての日本のフォーク・ブームの中心人物であり、象徴である。彼は「フォークの神様」と呼ばれた。 さらに、わたしは彼を日本語ロックの開祖のひとりだと思っている。 ボブ・ディランを手本にして、はっぴいえんどなどに手伝ってもらい...