【50年代ロックの名曲】
Muddy Waters
Rollin’ Stone (1950)
Muddy Waters
Rollin’ Stone (1950)
ザ・ローリング・ストーンズのバンド名の由来となったことでも有名な曲だけれども、しかしそれを抜きにしてもこの曲は素晴らしい。
マディ・ウォーターズの数ある名曲群の中でも、わたしはこの曲がたぶん一番好きだ。
もう少し後の時代の、バンド形態での完成度の高いヒット曲群ももちろん素晴らしいが、このエレキギターの弾き語りでの迫力とカッコよさにわたしは痺れまくった。
ギターは歌のための伴奏ではなく、声とギターが同等に絡み合い、共に叫んだり呟いたり、粋がったり嘆いたりしながらひとつの「歌」をつくっているようだ。少ない音数だけれども圧倒されるような凄味のある音楽だ。こんな音楽はなかなかない。
たくさんの女たちがおれを愛してる
旦那が出かけたとたんにおれを連れ込む女もいる
母親は、あんたも父親と同じ、転がる石のような男だと言う
でもいつかおれも酷い目にあうだろう
タバコの煙が近づいてきたらすぐに逃げなきゃな
(written by Muddy Waters)
歌詞もまたステキだ。
女という女を悶絶させた「フーチー・クーチー・マン」の異名を持つマディの面目躍如である。
Rollin' Stone
(Goro)