Kiss
Black Diamond (1974)
米ニューヨーク出身のバンド、キッスの1stアルバム『地獄からの使者』のラストに収録された曲だ。ヴォーカルのポール・スタンレーが書き、導入部分をポール、本編をドラマーのピーター・クリスが歌っている。
その後も歴代のキッスのドラマーは必ずライヴでこれを歌い、ライヴ終盤の見せ場のひとつとなった。
現時点での最新ライヴ(2023年12月2日)のセットリストでも、ライヴ本編のラスト・ナンバーとして披露されている。
レコードで聴いていると、エンディングが無駄に長い気がずっとしていたのだけど、今回初めて映像を見て納得。こういう演出があったのね。
アルバム・ジャケットは『ウィズ・ザ・ビートルズ』のパロディのつもりだったようだ(笑)
メイクも後年のものよりまだ粗くて、若干ダサかわいい。それにしても、こんな歌舞伎みたいなメイクをしているバンドは前代未聞で、当時はさぞや衝撃的だったと思うけれども、しかし残念ながらアルバムはほとんど売れなかったという。彼らの人気が爆発するのはこの翌年、デトロイトから火がつくのだ。
余談だが、その見た目と「KISS」という乙女チックな名前には妙にギャップがあるけれども、実はバンド名を決めるときにジーン・シモンズが「F×ck」という名前を提案したが、ポールが激怒し、だいぶやわらげて「KISS」に落ち着いたという、バカとしか思えないエピソードがある。
(Goro)