【カバーの快楽】
Ramones – Do You Wanna Dance?
Ramones – Do You Wanna Dance?
ラモーンズの1977年の名盤『ロケット・トゥ・ロシア』に収録された、ビーチ・ボーイズの1965年のヒット曲のカバーだ。
イントロなしの歌い出しからいきなりハイ・テンションな、ノンストップ・ロックンロールだ。まさにラモーンズにぴったりの曲だ。
ラモーンズは他にもビーチ・ボーイズの「サーフィン・サファリ」や、ジャン&ディーンの「サーフ・シティー」(ブライアン・ウィルソン作)などもカバーしていて、60年代アメリカのサーフ・ミュージックが彼らの音楽のルーツになっていることがよくわかる。
そう思って聴けば、同じアルバムに収録されている「ロッカウェイ・ビーチ」なんてモロにサーフ・ミュージックだし、「シーナはパンクロッカー」だって、「アイ・ウォナ・ビー・ユア・ボーイフレンド」だってそんなルーツが見え隠れする。
チャック・ベリー~ビーチ・ボーイズ~ラモーンズという、直線ビートのアメリカン・ロックンロールの家系図のど真ん中で縦に並ぶ3組が見えるようだ。
動画は、ラモーンズが出演した映画『ロックンロール・ハイスクール』でのワンシーンだ。
Rock 'N' Roll High School: The Ramones – Do You Wanna Dance? [clip]
↓ ビーチ・ボーイズのオリジナル版。
Do You Wanna Dance? (Stereo)
(Goro)