電子ドラムを派手に打ち鳴らした、機械仕掛けの凶暴で血生臭い問題作【ストーンズの60年を聴き倒す】#53

『アンダーカヴァー』(1983) “Undercover”(1983) The Rolling Stones わたしがまだストーンズを本格的に聴き始める前に、初めてリアル・タイムで聴いたアルバムだ。最新流行の洋楽アルバムとして。 1980年代前半のポップ・ソングは、当時まだ新鮮な響きとしてリスナ...

あの時やこの時の残り物を引っ張り出してきて取り急ぎ作ったにしては大ヒットしたアルバム【ストーンズの60年を聴き倒す】#50

  『刺青の男』(1981) “Tattoo You” (1981) The Rolling Stones ツアーのスケジュールも決まっていたので、それまでにアルバムを出す必要があったが、ミックとキースの仲がどうにもよろしくないため曲が出来ず、仕方なく、過去にお蔵入りになっていた曲を探し出してきて...

キースは終身刑を免れ、アルバムはキャリア最高の売り上げを記録する【ストーンズの60年を聴き倒す】#46

『女たち』(1978) “Some Girls” (1978) 
The Rolling Stones 1977年2月にトロントのクラブ、エル・モカンボでシークレット・ライヴを行うためにカナダ入りしたキースは、いつものようにしこたま打ち込んでホテルで泥のように眠っていた。 そこへカナダの騎馬警察...

【ロックの原点】60’sブリティッシュ・ビートの”黒い”名盤10選 British Beat 10 “Black” Masterpiece

ロックの歴史を拓いたブリティッシュ・ビート・バンドたちには、大雑把に言うと、二派に分けられると思う。 一派はザ・ビートルズを筆頭とする、50年代のバディ・ホリー&ザ・クリケッツを手本としたような、ロックンロールを基底としたポップ指向のバンド。キンクス、ホリーズ、サーチャーズ、ジェリー&...