Linda Ronstadt – Blue Bayou
77年のアルバム『夢はひとつだけ(Simple Dreams)』に収録された、ロイ・オービソンの名曲のカバー。全米3位の大ヒットとなった。
「ブルー・バイユー」とは、ミシシッピ川の三角州などにある、ザリガニやナマズ、エビ、貝などが生息する小川のことだ。また、アメリカ南部のニューオーリンズを中心としたメキシコ湾岸一帯の地域(バイユー・カントリー)を指す意味もある。
この歌では、主人公がその故郷であるブルー・バイユーと、そこに住む人々のことを想う気持ちを歌っている。
リンダ版は、オリジナルよりもスロー・テンポで、より哀切を感じる、感動的なカバーとなった。
リンダにはこういう名カバーが何曲もあり、カバー曲ばかりにもかかわらずヒットを連発した。その歌声の魅力もさることながら、選曲もまた絶妙だったのだろう。
現代なら、50年前の曲だろうがなんだろうが、YouTubeやサブスクでいつでも手軽に聴けるが、70年代当時の若者たちには20年前の音楽ですらなかなか触れる機会がなかった。
そんな時代にリンダ・ロンシュタットがカバーしてヒットさせたことによって、ロイ・オービソンやバディ・ホリーの名前を若者たちが知り、人気が再燃したという。
手堅く売り上げが見込めそうな誰もが知る名曲や大ヒット曲をカバーするのではなくて、あまり知られていない佳曲や、忘れられた古い名曲を選んで新たな息吹を与えたリンダのカバー・ソングの意義は大きかったのだ。
↓ ロイ・オービソンのオリジナル。
(Goro)