エルトン・ジョン/僕の歌は君の歌 (1970)【’70s Pops Masterpiece】

【70年代ポップスの名曲】
Elton John
Your Song (1970)

いつ聴いても良い曲だ。たぶん、一生飽きずに聴ける。

情感溢れるメロディに声がまたハマり方が見事で、それを追っているだけでついつい一点を見つめてじっと聴き入ってしまう。

人の手によって書かれたと思えないぐらいごく自然に〈歌〉が流れていく感じは、まるで自然現象のように美しい。こういうのを「神曲」というのではないか。

エルトン・ジョンがレオン・ラッセルの音楽に触発されて書いたという。
意外な組み合わせではあるが、妙に納得してしまうような話だ。

1970年4月にリリースされたエルトン・ジョンの2ndアルバム『僕の歌は君の歌』の冒頭に収録された曲だ。アルバムの発売から半年後にシングル・カットされた「パイロットにつれていって」のB面に収録されると、ラジオのDJたちにA面よりも気に入られ、オンエアされまくったという。その結果、全米8位、全英7位という、エルトン・ジョンにとって初めてのヒット曲となった。

A面曲よりB面曲が注目を集め、やがて大ヒットするというのは、ロッド・スチュワートの「マギー・メイ」や小林幸子の「おもいで酒」と同じパターンである。ちょっと例えが古くて申し訳ないけれども。

日本でも人気が高く、洋楽の人気曲を集めたコンピCDにもこの曲はしょっ中入っている。

日本では1992年に織田裕二主演の映画『エンジェル 僕の歌は君の歌』の主題歌として使われ、その後96年にも菅野美穂主演のTVドラマ『イグアナの娘』に使われたことからさらに広く知られるようになった。

↓ 英国のシンガー・ソングライター、エリー・ゴールディングが2010年11月にリリースした1stアルバム『ブライト・ライツ』からシングル・カットされたカバー。全英2位のヒットとなり、翌年にバッキンガム宮殿で行われたウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でも披露された。

(Goro)

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