エリック・クラプトン&ボブ・ディラン/サイン・ランゲージ(1976)
【コラボの快楽】 Bob Dylan & Eric Clapton - Sign Language エリック・クラプトンの76年のアルバム『ノー・リーズン・トゥ・クライ(No Reason to Cry)』収録曲。 ボブ・ディランをゲストに迎え、彼が書き下ろしたのがこの曲で、クラプトンと...
メジャーからマイナーまで、ロックが地上最強だった時代の名曲や名盤をお薦めしたりしなかったりするブログです。(2024年9月『ロックの快楽』より改題)
【コラボの快楽】 Bob Dylan & Eric Clapton - Sign Language エリック・クラプトンの76年のアルバム『ノー・リーズン・トゥ・クライ(No Reason to Cry)』収録曲。 ボブ・ディランをゲストに迎え、彼が書き下ろしたのがこの曲で、クラプトンと...
わたしにとって「カッコいい女性ロッカー」と言ったら、シェリル・クロウにとどめをさす。 1994年のデビュー以来、カントリーに軸足を置いたシンガー・ソングライターとして、下手なハード・ロックやパンク・ロックの女子アーティストなど足元にも及ばない、圧倒的にカッコいい女子ロッカーであり続けて...
今回の【思わずジャケ買いしたくなる】シリーズは、〈インパクトが凄い顔ジャケ〉を集めてみました。 いつものように、ランキングは中身の音楽の評価ではなく、ジャケット・アートワークのみの評価です。評価の基準はわたくしゴローの変態的な好みと、頼りない美的センスによる独断となっています。 あまりのインパク...
北アイルランド・ベルファスト出身のヴァン・モリソンは、1964年にR&Bグループ、ゼムのヴォーカリストとしてデビューした。 しかし、バンドをポップ・スターのように売り出していこうとするレコード会社やマネジメントに嫌気がさして66年に脱退、翌67年にソロ・デビューする。 以降は...
ブライアン、デニス、カールのウィルソン三兄弟を中心にカリフォルニア州で結成されたビーチ・ボーイズは、1961年にデビューした。 当時のカリフォルニアの若者たちのライフ・スタイルや興味の中心、サーフィン、車、恋愛などをテーマに、三兄弟の長兄で天才的なソングライター、ブライアン・ウィルソン...
若い頃は、ピンク・フロイドなんて大嫌いだった。 ジャケットもダサいし、どうせロックをこねくり回してぺしゃんこにしてバラバラに切り刻んで悦に入ってる、芸術家気取りのデブでよろよろのジジイたちだろうと想像していたのだ。 ちゃんと聴くまでは。 聴かず嫌いだったのである...
(ヒプノシスが初めて手掛けたアートワーク。ピンク・フロイド『神秘』1968年) 1968年ロンドン、出版物のデザイナーをしていた20代前半のストーム・トーガソンとオーブリー・パウエルのもとに、学生時代の友人だったロジャー・ウォーターズが、彼が所属していたバンドである、ピンク・フロイドの2ndアルバム...
英ロンドン出身のロッド・スチュワートは、1964年頃からいくつかのバンドを渡り歩き、1968年にジェフ・ベック・グループに参加、翌年にフェイセズに加入する。そして同年にソロとして、1stアルバムを発表した。 70年代に数々のヒット曲で世界的な成功を果たし、日本でも洋楽アーティストの中で...
「す、す、凄げぇ…」 彼らの3rdアルバム『OKコンピューター』を聴いたときにわたしはそう呻いて悶絶した。 ロックの突然変異的な進化を目の当たりにしたような気分だった。 まるで人類がいきなりH・R・ギーガーのエイリアンみたいな姿に変貌したかようなショックを受けた。 異形で、狂...
最近、ユニクロとのコラボTシャツも発売された、英マンチェスター出身のグラフィックデザイナー、ピーター・サヴィル。 わたしもユニクロの店頭で見つけて、ジョイ・ディヴィジョンのジャケのデザインTシャツを即買いしてしまいました。 1978年にマンチェスターに創立されたファクトリー・レコードの専属デザイ...
米マサチューセッツ州ボストンで、ヴォーカルのスティーヴン・タイラーとギターのジョー・ペリーを中心に結成されたエアロスミスは、1973年にデビューした。 ヤードバーズやレッド・ツェッペリンやなどのイギリスのブリティッシュ・ビート~ハード・ロックのスタイルと、アメリカのルーツ・ミュージック...
ティーンエイジ・ファンクラブ(以下TFC)は、1990年に同郷の先輩、パステルズのレーベルからインディ・デビューした、スコットランドのグラスゴー出身のバンドだ。 91年に2nd『バンドワゴネスク』でメジャー・デビューすると、当時の英米同時多発ロック革命の一躍中心に躍り出てブレイ...
ダイナソーJr.の登場は衝撃的だった。1980年代末のことである。 疾走感あふれるビートに眠たそうなヴォーカル、ポップなメロディと雷鳴のような轟音ギター、殺伐とした音響にポジティヴなアティテュードというあり得ない組み合わせが、パンク以来の刺激でド直球のロックンロールを誕生させた...
【70年代ロックの名曲】 David Bowie Quicksand (1971) デヴィッド・ボウイの1971年の名盤『ハンキー・ドリー』収録曲であり、ダイナソーJr.が1991年にリリースしたEP「ワゴン」に、この曲のカバーが収録されていたものだ。 わたしは先にボウイのオリジナル...
米ジョージア州で結成されたR.E.M.は、1981年にデビューした。 80年代のバンドにしては、ポスト・パンク風でもニューウェイヴ風でもなく、ノイジーなアンダーグラウンド・ロックでもない。 まるで60年代のバーズやボブ・ディランのような、アメリカン・ロックの原点に立ち還っ...
ロックがデジタル・ビートにシンセサイザー、そしてMTVによって、わたしの苦手ななんだか明るくて調子の良いやべえヤツに変質してしまった1980年代が終わる頃に、わたしはソニック・ユースと出会った。 わたしは当時、リアル・タイムの80年代ロックに興味を惹かれず、60~70年代のクラシック・...
1982年にシングル「エヴリバディ」でデビューし、遂に還暦を過ぎた現在もポップス界の女王として君臨するマドンナは、バッハやモーツァルトの時代から数えても、史上最も成功し、有名になった女性音楽家に間違いないだろう。 女性の強さと弱さ、美しさと下品さを併せ持ち、名前の通り聖母のような優しさ...
現在ブレイク中の若手漫才師ぺこぱの松陰寺太勇を見るたびにロバート・スミスを思い出してしまって、最近はキュアーを聴き返すことが増えた。 初期のダークでメランコリックな作風だけでなく、ポジティヴな楽曲や、バラエティに富んだアレンジも楽しく、聴き飽きない奥の深さにあらためて惚れ直したりしてい...
簡単な仕事も務まらず、ニューヨーク・ドールズのファンクラブの会報を作りながら引きこもりのニート生活を送っていたモリッシーと、ギタリストのジョニー・マーが出会って結成されたザ・スミスは、1983年にデビューした。 70年代のパンク・ムーヴメントが終焉した後、英国ロックシーンは先鋭的で虚無...
米オハイオ州出身のクリッシー・ハインドは、「理由はないけど、なんとなくそこに住み続けることが我慢できなくて」イギリスに渡り、音楽雑誌《NME》の記事を書いたり、マルコム・マクラレンのブティック《SEX》で働き、セックス・ピストルズのメンバーと知り合う。 そして自身もプリテンダーズを結成し、...
どんなバンドかと訊かれると簡単に説明できなくて困るのがブロンディだ。 ニューヨーク・パンクの一派と共にCBGBなど地元のクラブなどに出演していたブロンディは、1976年にデビューする。 しかし彼らの音楽性はパンクとは言い難いし、デビュー時、ヴォーカルのデボラ・ハリーはすでに31歳...
リトル・リチャードが昨日、9日に天国に旅立った。87歳だった。 死因は骨がんとの報道も一部あるようだけれど、遺族は明らかにしていない。 きっと今頃、天国の門でスタンディング・オベイションで迎えられていることだろう。 そして、チャック・ベリーとエルヴィスの間に、彼専用の金ピカの玉座が用意され...
ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター、ビリー・ジョエルは1971年にデビューした。 2ndアルバム『ピアノ・マン』が全米27位のヒットで出世作となり、5枚目のアルバム『ストレンジャー』で世界的ブレイクを果たした。 タイトル曲の「ストレンジャー」は日本でも洋楽としては異例なほ...
ジョニー・サンダースは、1973年、21歳でニューヨーク・ドールズのギタリストとしてデビューし、38歳でドラッグのオーバードーズで世を去った。 豪快かつクールな唯一無比のギターを弾き、才能あるソングライターであり、『L.A.M.F.』というロック史に残る名盤を生み、セックス・ピストルズ...
70年代前半のイギリスのグラム・ロック・ムーヴメントの立役者の1組として、T.レックスは絶大な人気を誇った。 60年代末頃から、ロックは成熟の域に達し、プログレやハード・ロックの登場で、さらに芸術性の追求や高度な演奏技術による複雑化や難解の域へと変遷していったが、新たな世代の少年少女た...
イギー・ポップ率いるザ・ストゥージズは米ミシガン州デトロイトで結成し、1969年にヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルのプロデュースでレコード・デビューした。 バンド名の「Stooges」は、「バカたち」という意味だ。 1930~40年代に人気を博したアメリカのコメ...
ABBAは1972年にレコード・デビューした、スウェーデン出身の2組の夫婦によるグループだ。 女性のアグネッタとフリーダ(アンニ=フリッド)がメイン・ヴォーカルで、男性のビョルンとベニーが曲作りを担当、4人の頭文字を取ってABBAとなった。 彼らは70年代後半のディスコ・ブームに乗っ...
ザ・ローリング・ストーンズ 【100グレイテスト・ソングス】#100 The Rolling Stones – Tell Me 1stアルバム『ザ・ローリング・ストーンズ』の収録曲の中で唯一のオリジナル曲であり、ジャガー&リチャーズが初めて書いた曲でもある。アメリカでシングル・カットされて...
ザ・ローリング・ストーンズ 【100グレイテスト・ソングス】#99 The Rolling Stones – Mannish Boy ストーンズのライヴ・アルバムにはよく、彼らのルーツを再確認できるようなカバー曲が入っていて、ファンにとってはそれが楽しみだったりもする。 77年のライヴ・アルバム...
ザ・ローリング・ストーンズ 【100グレイテスト・ソングス】#98 The Rolling Stones – Going to a Go-Go 1982年発表のライヴ・アルバム『スティル・ライフ』からの先行シングルとして発売され、全米26位、全英25位のヒットとなった。 60年代のモータウン・レ...