Goro一覧

生涯忘れられない凶報〜ニルヴァーナ/オール・アポロジーズ (1993)【’90s Rock Masterpiece】

Nirvana All Apologies (1993) あの日の記憶はいまだに残っている。 1994年4月10日のことだ。 当時、江戸時代の長屋みたいなボロアパートに住み、近くの映画館で働いていたわたしは、遅番の勤務のため昼頃にのろのろと起き出して仕事に行く用意をしていると、TVのニュースが...

ニルヴァーナ/リチウム (1991)【’90s Rock Masterpiece】

Nirvana Lithium (1991) 『ネヴァーマインド』からの3rdシングル。これまた大好きな曲だ。 この曲には、カッコ良さだけではない、カッコ悪さとユーモアとせつなさと心強さを感じる。 ヴァースのメロディなんて、昭和歌謡みたいだ。たとえば甲斐バンドみたいな。 ああ、きっと甲斐よしひ...

ニルヴァーナ/カム・アズ・ユー・アー (1991)【’90s Rock Masterpieces】

Nirvana Come As You Are (1991) ニルヴァーナの代表曲と言えば「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」にちがいないし、あの一発でロックシーンがブッ飛ばされた感が当時もたしかにあった。 でもあれは従来のパンク・ロックやハード・ロックにまだ近い曲だった。本当に彼らの新し...

【最強ロック名盤500】始動!

このブログの最期にやろうと長年あたためていた企画を、ついに始めてしまった。【最強ロック名盤500】である。 そういえばこのブログも、開始から今年で15年になる。15周年記念ということにしよう。 ロックの名盤を1タイトルずつ、500回に渡って選んでいくという、壮大な企画である。その初回が一昨日...

ニルヴァーナがカバーした曲のオリジナルを集めてみた【全12曲】

ニルヴァーナは、オリジナリティ溢れる楽曲を多く残したが、彼らがカバーした楽曲についてもその独特の選曲が注目を集めた。 特にヴァセリンズやミート・パペッツといったバンドは、一般的にはまったく無名の存在だったが、カート・コバーンが深くリスペクトしていること、そして彼のあの独特なソングライティングの...

ニルヴァーナ【名盤ベストテン】Nirvana Best 10 Albums

オリジナル・アルバムはたった3枚、ライヴ盤や編集盤を入れても10枚ちょっとしかないニルヴァーナに名盤ベストテンもないようなものだが、しかしあらためてそれらを聴いてみると、そのほとんどが名盤と言っても過言ではないほどのクオリティなのだから恐れ入る。 わたしにとってニルヴァーナは、あの大ブ...

【きょうの余談】母と闘う。

仕事で信じられないほどアホなヘマをして、ひとまわり以上も年下の班長に厳しく叱責されながら、まだ還暦にもなってないのに早くも耄碌してきてるのかなどという情けない想いとこの先の漠然とした不安に萎縮したダンゴ虫みたいな気持ちになって工場の勤務を終え、母の家に向かう。 80歳の母は、3...

秋の夜長に聴きたい、実験精神豊かでゴチャついた魅力溢れる【2枚組大作アルバム10選】

その昔、レコード会社はできるだけ2枚組のオリジナル・アルバムなんか出したくはなかった。収録曲が多ければそれだけ制作に時間がかかるし、値段も高くなり、売れ行きが悪くなるからだ。 それでも出したということは、 ① アーティストが創作意欲に溢れ、素早く大量に曲が出来上がった。 ② 何を出しても売...

ザ・ローリング・ストーンズ【名盤ベストテン】The Rolling Stones Best 10 Albums

さて、半年間にわたってストーンズの60年を聴き倒してきましたが、その総括の意味も込めて今回は、ストーンズの全オリジナル・スタジオ・アルバムの中から、ベストテンを選んでみました。 そしてついでに、各アルバムの収録曲から、わたしのベスト3曲も選んでみました。 ※【ストーンズの60年を...

ストーンズのカバー原曲を全発掘!【vol.7 最終回】Find Original The Rolling Stones Cover Songs

デビュー以来、ストーンズがカバーしてきた楽曲の、そのオリジナルを発掘するこのシリーズのラストは、2016年にストーンズがリリースしたブルースのカバー・アルバム『ブルー&ロンサム』の全曲だ。 もともとカバー・アルバムを作るつもりでスタジオに入ったわけではなかったそうだが、古いヴィンテージ...

ストーンズのカバー原曲を全発掘!【vol.6】Find Original The Rolling Stones Cover Songs

ザ・ローリング・ストーンズはもともと、米国のブルース・R&Bのカバー・バンドとして結成されたバンドだった。英国の白人の若者が米国の黒人音楽を演奏するということは当時としては画期的な試みであり、それがすなわちブリティッシュ・ロック誕生の原点となったのだ。 ストーンズがカバーしたその原曲を...

それにしても日本人は女子グループが好きだよなあ【日本が愛した洋楽ヒット 】 ザ・ドゥーリーズ/ウォンテッド (1979)

ザ・ドゥーリーズ/ウォンテッド (1979) The Dooley’s - Wanted 久しぶりにディスコ時代のメガヒットを。 イギリス出身のザ・ドゥーリーズは、6人兄妹に婿と他人を足した8人組で、1974年にデビューしたポップ・バンドである。 まあでも聴いた感じは女性ヴォーカルのディ...

入門者向け代表曲てんこ盛りと、コアなファンにも嬉しいマニアックな選曲を2枚に分けて収録したライヴ盤【ストーンズの60年を聴き倒す】#67

『ライヴ・リックス』(2004) “Live Licks” (2004) The Rolling Stones ストーンズ初の全キャリアから選曲されたベストアルバム『フォーティ・リックス』リリース後の2002~3年にかけて行われた〈リックス・ツアー〉の模様を収録したCD2枚組のライヴアルバムだ。...

ストーンズ史上初となる全キャリアから選曲されたベスト盤【ストーンズの60年を聴き倒す】#66

『フォーティ・リックス』(2002) “Forty Licks” (2002) The Rolling Stones ストーンズの60年代の楽曲はアブコ・レコードが権利を持ち、71年以降の楽曲はローリング・ストーンズ・レコードが権利を持っているので、これまでストーンズの全キャリアからの楽曲が収録...

日本人は無類のディスコ好きなのか【日本が愛した洋楽ヒット 】アラベスク/ハロー・ミスター・モンキー (1977)

アラベスク/ハロー・ミスター・モンキー (1977) Arabesque - Hello Mr Monkey それにしてもひどいジャケだな。 アラベスクは西ドイツの女性ヴォーカルトリオだ。1977年にこの曲でデビューしたものの本国ではまったく売れなかったが、翌年に日本で発売されるとオリ...