
生涯忘れられない凶報〜ニルヴァーナ/オール・アポロジーズ (1993)【’90s Rock Masterpiece】
Nirvana All Apologies (1993) あの日の記憶はいまだに残っている。 1994年4月10日のことだ。 当時、江戸時代の長屋みたいなボロアパートに住み、近くの映画館で働いていたわたしは、遅番の勤務のため昼頃にのろのろと起き出して仕事に行く用意をしていると、TVのニュースが...
メジャーからマイナーまで、ロックが地上最強だった時代の名曲や名盤をお薦めしたりしなかったりするブログです。(2024年9月『ロックの快楽』より改題)
Nirvana All Apologies (1993) あの日の記憶はいまだに残っている。 1994年4月10日のことだ。 当時、江戸時代の長屋みたいなボロアパートに住み、近くの映画館で働いていたわたしは、遅番の勤務のため昼頃にのろのろと起き出して仕事に行く用意をしていると、TVのニュースが...
⭐️⭐️⭐️⭐️ 【最強ロック名盤500】#2 Nirvana "In Utero" (1993) 1993年9月にリリースされたニルヴァーナの3rdアルバム。 前作...
Nirvana Lithium (1991) 『ネヴァーマインド』からの3rdシングル。これまた大好きな曲だ。 この曲には、カッコ良さだけではない、カッコ悪さとユーモアとせつなさと心強さを感じる。 ヴァースのメロディなんて、昭和歌謡みたいだ。たとえば甲斐バンドみたいな。 ああ、きっと甲斐よしひ...
Nirvana Come As You Are (1991) ニルヴァーナの代表曲と言えば「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」にちがいないし、あの一発でロックシーンがブッ飛ばされた感が当時もたしかにあった。 でもあれは従来のパンク・ロックやハード・ロックにまだ近い曲だった。本当に彼らの新し...
Nirvana Smells Like Teen Spirit (1991) 1991年は楽しかったなあ。 ソニック・ユースが『GOO』でメジャーデビューの扉を開いてから、さらにピクシーズやダイナソーJrやマッドハニーやスマッシング・パンプキンズなどが続々と地下の世界から地上へとのたくり出てきた...
このブログの最期にやろうと長年あたためていた企画を、ついに始めてしまった。【最強ロック名盤500】である。 そういえばこのブログも、開始から今年で15年になる。15周年記念ということにしよう。 ロックの名盤を1タイトルずつ、500回に渡って選んでいくという、壮大な企画である。その初回が一昨日...
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 【最強ロック名盤500】#1 Nirvana "Nevermind" (1991) わたしが10代後半だった1980年代前...
ニルヴァーナは、オリジナリティ溢れる楽曲を多く残したが、彼らがカバーした楽曲についてもその独特の選曲が注目を集めた。 特にヴァセリンズやミート・パペッツといったバンドは、一般的にはまったく無名の存在だったが、カート・コバーンが深くリスペクトしていること、そして彼のあの独特なソングライティングの...
オリジナル・アルバムはたった3枚、ライヴ盤や編集盤を入れても10枚ちょっとしかないニルヴァーナに名盤ベストテンもないようなものだが、しかしあらためてそれらを聴いてみると、そのほとんどが名盤と言っても過言ではないほどのクオリティなのだから恐れ入る。 わたしにとってニルヴァーナは、あの大ブ...
仕事で信じられないほどアホなヘマをして、ひとまわり以上も年下の班長に厳しく叱責されながら、まだ還暦にもなってないのに早くも耄碌してきてるのかなどという情けない想いとこの先の漠然とした不安に萎縮したダンゴ虫みたいな気持ちになって工場の勤務を終え、母の家に向かう。 80歳の母は、3...
「ハックニー・ダイアモンズ」(2023) "Hackney Diamonds" (2023) The Rolling Stones いったいどうなっているのか、と呆れ返るほどの充実作である。 80歳のストーンズの18年ぶりのオリジナル・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』が昨日リ...
その昔、レコード会社はできるだけ2枚組のオリジナル・アルバムなんか出したくはなかった。収録曲が多ければそれだけ制作に時間がかかるし、値段も高くなり、売れ行きが悪くなるからだ。 それでも出したということは、 ① アーティストが創作意欲に溢れ、素早く大量に曲が出来上がった。 ② 何を出しても売...
「アングリー」(2023) Angry (2023) The Rolling Stones すごいな。80歳だよ。 まさか今年80歳というミックとキースのストーンズが、本当にニュー・アルバムを出すなんて思ってもみなかった。 いや、もう何年も前から「ストーンズが新曲をレコーディング中」なんて...
さて、半年間にわたってストーンズの60年を聴き倒してきましたが、その総括の意味も込めて今回は、ストーンズの全オリジナル・スタジオ・アルバムの中から、ベストテンを選んでみました。 そしてついでに、各アルバムの収録曲から、わたしのベスト3曲も選んでみました。 ※【ストーンズの60年を...
デビュー以来、ストーンズがカバーしてきた楽曲の、そのオリジナルを発掘するこのシリーズのラストは、2016年にストーンズがリリースしたブルースのカバー・アルバム『ブルー&ロンサム』の全曲だ。 もともとカバー・アルバムを作るつもりでスタジオに入ったわけではなかったそうだが、古いヴィンテージ...
ザ・ローリング・ストーンズはもともと、米国のブルース・R&Bのカバー・バンドとして結成されたバンドだった。英国の白人の若者が米国の黒人音楽を演奏するということは当時としては画期的な試みであり、それがすなわちブリティッシュ・ロック誕生の原点となったのだ。 ストーンズがカバーしたその原曲を...
ザ・ドゥーリーズ/ウォンテッド (1979) The Dooley’s - Wanted 久しぶりにディスコ時代のメガヒットを。 イギリス出身のザ・ドゥーリーズは、6人兄妹に婿と他人を足した8人組で、1974年にデビューしたポップ・バンドである。 まあでも聴いた感じは女性ヴォーカルのディ...
「リヴィング・イン・ア・ゴーストタウン」 (2020) Living in a Ghost Town (2020) The Rolling Stones 2012年の「ドゥーム・アンド・グルーム」以来、8年ぶりとなった新曲だ。 「おれたちはみんな、ゴーストタウンに住んでいる」と歌う曲で、当時の新...
『HONK』(2019) “Honk” (2019) The Rolling Stones 結成40周年の『フォーティ・リックス』、50周年の『GRRR!』と、キャリアを総括するベストが続いたけれども、本作は71年以降のローリング・ストーンズ・レコードの楽曲のみの、CD2枚組36曲収録のベスト...
『ブルー&ロンサム』(2016) “Blue & Lonesome” (2016) The Rolling Stones ストーンズ初の、全曲カバーのアルバム。しかもブルースのみだ。 初めて聴いたときは、全体に晦渋で、知らない曲ばかりだし、サウンドも聴きやすくはないなという印...
『GRRRライヴ!』(2023) “GRRR Live!” (2023) The Rolling Stones ストーンズ結成50周年記念〈50&カウンティング・ツアー〉から、2012年12月15日のニュージャージー州のプルデンシャル・センターでの公演の模様を収録したライヴ・アルバム。...
『GRRR! グレイテスト・ヒッツ 1962-2012』(2012) “GRRR!” (2012) The Rolling Stones バンド結成50周年を記念したベスト・アルバムで、通常盤がCD3枚組50曲入り、他にCD4枚組80曲入り+ボーナスディスクのスーパー・デラックス・エディション...
『シャイン・ア・ライト』(2008) “Shine a Light” (2008) The Rolling Stones 2008年に公開された、ストーンズがNYのビーコン・シアターで行った慈善コンサートの模様を収録したドキュメンタリー映画のサウンドトラックだ。 監督はマーティン・スコセッシであ...
『レアリティーズ 1971-2003』(2005) “Rarities 1971-2003” (2005) The Rolling Stones 過去にシングルのB面のみに収録されたアルバム未収録曲や、未発表トラックなどを集めたレア・トラック集である。 60年代のストーンズのシングルは、A・...
『ア・ビガー・バン・ライヴ・オン・コパカバーナ・ビーチ』(2021) “A Bigger Bang Live on Copacabana Beach” (2021) The Rolling Stones 2006年2月8日にブラジル、リオ・デ・ジャネイロのコパカバーナ・ビーチで行われた無料コンサ...
『ア・ビガー・バン』(2005) “A Bigger Bang” (2005) The Rolling Stones 2005年8月にリリースされた本作は、前作から実に8年ぶりのオリジナル・アルバムだった。 前作『ブリッジス・トゥ・バビロン』は無理やり時代に合わせようとしたかのような、なんだ...
『ライヴ・リックス』(2004) “Live Licks” (2004) The Rolling Stones ストーンズ初の全キャリアから選曲されたベストアルバム『フォーティ・リックス』リリース後の2002~3年にかけて行われた〈リックス・ツアー〉の模様を収録したCD2枚組のライヴアルバムだ。...
『フォーティ・リックス』(2002) “Forty Licks” (2002) The Rolling Stones ストーンズの60年代の楽曲はアブコ・レコードが権利を持ち、71年以降の楽曲はローリング・ストーンズ・レコードが権利を持っているので、これまでストーンズの全キャリアからの楽曲が収録...
『ノー・セキュリティ サンノゼ ‘99』(2018) “No Security. San Jose '99” (2018) The Rolling Stones 1999年に行われた〈ノー・セキュリティ・ツアー〉は、公演の大半がスタジアムではなく、より小規模な会場(と言っても1万人規模ではある...
アラベスク/ハロー・ミスター・モンキー (1977) Arabesque - Hello Mr Monkey それにしてもひどいジャケだな。 アラベスクは西ドイツの女性ヴォーカルトリオだ。1977年にこの曲でデビューしたものの本国ではまったく売れなかったが、翌年に日本で発売されるとオリ...