The Temptations
My Girl (1964)
モータウンの男性コーラスグループと言えば、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズやザ・フォー・トップスなども有名だが、わたしが最も好きなのがザ・テンプテーションズである。ローリング・ストーンズがよく彼らの曲をカバーしていて、ご多分に洩れずわたしもそこから遡るようにして聴き、好きになった。
中でもこの「マイ・ガール」は一番好きな曲だ。
1964年12月にシングルとしてリリースされ、全米1位、全英2位と、テンプテーションズ最大のヒットとなった。
ミラクルズのメンバーである、スモーキー・ロビンソンとロナルド・ホワイトが書き下ろし、プロデューサーも務めた。当時のスモーキー・ロビンソンは、モータウンの屋台骨を支えるソングライターとして、プロデューサーとして、そしてパフォーマーとして、八面六臂の大活躍だったのだ。
「マイ・ガール」は、テンプテーションズの代表曲となり、そして天才スモーキーの代表作として知られ、モータウンの金字塔となった。
曲ももちろん素晴らしいが、アレンジがまた神がかっている。
イントロのベースだけで毎回ワクワクするし、間奏でストリングスが入る瞬間なんて天国的な美しさだ。凄い、としか言いようがない。
バックの演奏は、当時のモータウンのレコーディングのほとんどでバックバンドを務めた凄腕集団、ファンク・ブラザーズである。
まさに当時、米国ポップス界の最先端を走っていた、モータウンの輝かしい才能の結集のような作品だ。
(Goro)