Rod Stewart
Gasoline Alley (1970)
1970年6月にリリースされたロッドの2ndアルバム『ガソリン・アレイ』の冒頭を飾るタイトル曲。シングル・カットはされなかったが、ロッドの最初期の名曲のひとつとして広く知られている。
ロッドは当時、フェイセズのヴォーカリストを務めながら、同時に別のレコード会社とソロ契約もしていて、ソロ活動も並行して行なっていた。
フェイセズのメンバーはロッドのソロ活動にも協力的で、この曲も当時のフェイセズのギタリストで後にローリング・ストーンズに加入することになるギタリスト、ロン・ウッドとロッドが2人で書いた曲だ。ロン・ウッドはこのアルバムに、アコギ、エレキギター、ベースを持ち替えながら全曲に参加している。
アルバムは全編アコースティック・アレンジの曲で占められている。
ロッドがシャウトしながら歌うロックンロールももちろんいいのだけど、どちらかというとわたしはアコースティック・サウンドで、哀愁漂うようなメロディや、ちょっと自虐的だったりする歌詞を歌うロッドが好きだ。
アルバムは本国イギリスでは62位と奮わなかったが、アメリカでは27位とブレイクの兆しを見せた。
浅川マキが1972年にリリースした『MAKI LIVE』にこの曲のカバーが収められている。歌詞は浅川マキ自身による日本語訳で歌われている。
「生きていることさえムダな気がしてきた」なんて、誰であろうがそんなことは絶対にないはずだけど、油断してるとブスリと胸に突き刺さってくるので、ヤバい。
(Goro)