The Power Station
Get It On (Bang A Gong) (1985)
80年代を象徴するシンセ・サウンドで爆発的な人気を博した英国のバンド、デュラン・デュランが人気絶頂のときに企画されたコラボ・バンドが、パワー・ステーションだ。
デュラン・デュランのアンディ・テイラー(g)とジョン・テイラー(b)を中心に、彼らがリスペクトするロバート・パーマー(英国のシンガー・ソングライター)がヴォーカル、そして元シック(ディスコ・ブームで人気を博したファンク系バンド)のドラマー、トニー・トンプソン、プロデューサーも元シックのバーナード・エドワーズというラインナップだった。
パワー・ステーションは、本国イギリスではもちろん、アメリカでも商業的に成功し、2枚のアルバムを残した。
この「ゲット・イット・オン」は、70年代英グラム・ロックの代表格、T.レックスの大ヒット曲のカバーだ。1985年3月にリリースされた1stアルバム『パワー・ステーション』からのシングルで、全米9位、全英22位のヒットとなった。
T.レックスは、実はアメリカではこの「ゲット・イット・オン」だけしかヒットしていない。そのときは全米10位だったので、それを抜いてしまうかたちになった。
この「ゲット・イット・オン」は今聴いても新鮮で面白い。
曲が生き返ったように生き生きとしている。
ドラマーとプロデューサーが元シックというファンク系の人なので、ベースとドラムがゴリッゴリで、キレのいいサウンドが爽快だ。
デュラン・デュランよりも本格的、と言うと怒られるかもしれないが、ギターなんかもやけにカッコいい。
↓ T.レックスのオリジナル。
(Goro)