The Boo Radleys
Wake Up Boo! (1995)
ブー・ラドリーズは英リヴァプール出身のバンドで、1990年にデビューした。
そして1995年にシングルとして発表したこの「ウェイク・アップ・ブー!」が全英9位の大ヒットとなった。ホーンも入った超ポップな楽曲は、いかにもリヴァプール(勝手なイメージだけど)という感じだ。
「Wake up it’s a beautiful morning!(目を覚まして、美しい朝だよ!)」というフレーズが強力だったため、当時のイギリスでは朝のラジオ番組でジングルとして使われるなど、その年のラジオで最も再生された曲となった。
この曲は日本でもヒットし、洋楽のコンピレーションに収録されたり、CMやテレビ番組の中で使用されるのもよく耳にした。
タイトルもアーティストも全然知らなくても、聴けば「ああ! この曲か!」となる人も多いはずだ。
しかしそう言うわたしも、彼らの映像は今回初めて見た。あの爽やかな声の主が、強面のスキンヘッド男だったとは、ちょっとした驚きだった。
もともと彼らは、ノイジーなギターをメインにしたシューゲイザー風のバンドだった。
しかし、この曲で「明るいポップ・バンド」というイメージが国民的に定着してしまったことでバンドは戸惑うことになる。
その反動からか、次作のアルバム『カモン・キッズ』では一転して、非常にノイジーで実験的なサウンドに戻り、世間を驚かせたものの商業的には失敗し、1999年には解散してしまう。
ヒット曲が諸刃の剣になってしまうという最たる例だ。
なので日本では彼らに、あの名誉ある〈偉大なる一発屋〉の称号が授けられている。
(Goro)