【カバーの快楽】
Sonic Youth
Superstar (1994)
Sonic Youth
Superstar (1994)
1994年に発売されたオルタナ系アーティストによるカーペンターズのトリビュート・アルバム『If I Were a Carpenter』に収録された、ソニック・ユースによるカーペンターズの大ヒット曲のカバーだ。
てっきりキムが歌うかと思いきや、サーストンが歌い、しかもいつものソニック・ユースの暴力的なギター・ノイズの洪水は抑えられ、ノイズが静かにちょろちょろと漏れ出てきて全体に沁みわたっていく。ノイズってこんな風にも使えるんだと、かつお風味の本だしみたいな万能感が面白い。
ヴォーカルも、古いブルースのレコードみたいな、あえてくぐもった感じの加工がされている。いろいろと手の込んだカバーだ。
それにしても、こんなPVを作っていたとは、今回初めて知った。
笑えばいいのか、なんだかよくわからないけれども(笑)
Sonic Youth – Superstar
↓ 1971年にシングルで発売されたカーペンターズ版。全米2位、全英18位と世界的なヒットとなり、日本のオリコンでも7位と、日本で彼らの名前を一気に広めることになった。
Carpenters – Superstar
↓ この曲のオリジナルは、米ロスアンゼルスの夫婦デュオ、デラニー&ボニーが歌ったものだ。妻の方のボニーが、スワンプ・ロックの神様レオン・ラッセルと共作して書き、1969年にシングルのB面として発表した。
Groupie (Superstar)
(Goro)