Nirvana – Lake Of Fire
1993年11月18日、ニルヴァーナのMTVアンプラグドで演奏された、ミート・パペッツのカバーだ。原曲は、1984年にリリースされた名盤2nd『ミート・パペッツⅡ(Meat PuppetsⅡ)』に収録されている。
このMTVアンプラグドにはそのミート・パペッツのヴォーカル&ギターのカート・カークウッドとベースのクリス・カークウッドの兄弟がゲスト参加し、ニルヴァーナと共にミート・パペッツの曲を3曲演奏している。
ちなみに、ラスターカラーのアコギを弾いているのが兄のカートで、もうひとりのアコギが弟のクリスだ。ヴォーカルがカートでベースがクリスという、ニルヴァーナのメンバーと揃って同じ名前というのも偶然とは思えないほど、なんだかよく似たグループだ。
カート・コバーンは最も影響を受けたバンドにミート・パペッツを挙げている。
その独特なソングライティングは、こうしてカート・コバーンが歌うと、ニルヴァーナが手本にしてきたことが一聴してそれとわかる。たぶんなにも知らなければニルヴァーナの曲だと思うに違いない。
まるで、底なし沼にゆっくりと沈み込みながら悶え苦しむ、断末魔の叫びのような凄絶な歌メロが凄い。
カート・カークウッドはその独創的なギター・プレイが魅力の人でもあるが、ここでもその片鱗を聴かせている。
このMTVアンプラグドの放送によって、無名だったミート・パペッツは一躍注目を浴びた。
この直後にリリースした8thアルバム『トゥー・ハイ・トゥ・ダイ(Too High To Die)』はなんと50万枚という驚くべきセールスを記録する。
↓ ミート・パペッツのオリジナル。