ロリ・リーバーマン/キリング・ミー・ソフトリー (1972)【’70s Pops Masterpiece】

Killing Me Softly With His Song”Lori Lieberman” | Roxie's Everyday .*·̩͙

【70年代ポップスの名曲】
Lori Lieberman
Killing Me Softly with His Song (1972)

この曲はロバータ・フラックが1973年に歌って大ヒットした曲だ。

ロバータ・フラックのバージョンは日本でもネスカフェのCMで印象的に使われていたので、われわれの世代なら知らない人はいないほど有名な洋楽ヒットソングである。

しかしこの曲はもともと、ロサンゼルスのシンガー、ロリ・リーバーマンのために1972年に書かれたものだった。

彼女はある日、地元のクラブで、当時はまだ無名だったドン・マクリーンが「Empty Chairs」という曲を歌っているのを聴いて、まるで自分のことを歌っているみたいだ、と感銘を受けた。そのときの体験を詩に綴り、彼女とマネージメント契約を結んだ作詞家のノーマン・ギンベルと作曲家のチャールズ・フォックスのチームに渡して、曲は完成した。ただし、ソングライターのクレジットに彼女の名前はなかった。

このロリ・リーバーマンのオリジナル版はヒットしなかったが、飛行機の中でたまたまこの曲を聴いたロバータ・フラックが気に入り、カバー・バージョンを発売すると全米No.1の大ヒットとなった。

リーバーマンは車を運転中にこのロバータ・フラック・バージョンが偶然ラジオから流れてきて、路肩に停車して聴き入ったという。

「嬉しかった」と語っているそうだが、きっともっと複雑なものだったのではないかなと想像する。

↓ 1972年にシングルとしてリリースされた、ロリ・リーバーマンのオリジナル・バージョン。

↓ 1973年にリリースされ、全米1位の大ヒットとなったロバータ・フラックのバージョン。

↓ 1996年にリリースされたフージーズのバージョン。米R&B/ヒップホップ・エアプレイで1位を獲得する大ヒットとなった。

(Goro)