【70年代ロックの名曲】
Dave Edmunds
I Hear You Knocking (1970)
Dave Edmunds
I Hear You Knocking (1970)
英ウェールズ出身で、60年代後半にいくつかのバンドを渡り歩いたデイヴ・エドモンズが、ソロ・アーティストとして初めて発表したシングル。いきなり全英1位、全米4位、300万枚以上を売り上げる大ヒットとなったブレイク作だ。
原曲は初期のファッツ・ドミノのほとんどのヒット曲を手掛けたソングライター、デイヴ・バーソロミューの作で、R&B歌手のスマイリー・ルイスが歌って米R&Bチャート2位となったヒット曲だ。
原曲はファッツ・ドミノ風の3連のピアノ・ブルースだけれども、デイヴ・エドモンズのバージョンは、アコギを使ったロカビリー・スタイルに歪んだエフェクトを加え、ルーツ・ミュージック風にも聴こえるような、ちょっとした味変レコードになっている。ヴォーカルは電話回線を通して録音されたそうだ。
敬意を表してだろう、間奏部分では「ファッツ・ドミノ! スマイリー・ルイス! ヒューイ・スミス!」など、この曲に関わったアーティストの名前を叫んでいるのがわかる。
また、このエドモンズ・バージョンをジョン・レノンがインタビューで「史上最高のレコードのひとつ」と絶賛したことも話題になった。
さすがにそれは言い過ぎだと思うけれども。
↓ スマイリー・ルイスのオリジナル。
(Goro)