【ディランのアルバム全部聴いてみた 45枚目】
Bob Dylan “Love and Theft”
Bob Dylan “Love and Theft”
21世紀になって初となる、ディラン60歳のオリジナル・アルバム。なんと2001年9月11日、同時多発テロの日に発売されている。
あたりまえだが、内容はテロとはなんの関係もない。
前作に引き続き、全曲ディラン作のオリジナルだが、それぞれの曲のスタイルは、トラディショナル・フォーク、ブルース、カントリー、ロックンロール、ゴスペル、ジャズなど、アメリカン・ルーツ・ロックの見本市みたいな様相を呈している。ディランが様々なルーツ・ミュージックのスタイルを拝借してその愛を表現した、タイトルの「Love and Theft(愛と窃盗)」はそんな意味なのかもしれない。
今回はディラン自身によるプロデュースだ。
すごく評価が高かったアルバムで、今回もなんと全米5位、全英3位の大ヒットとなっている。
完全に巻き返したな。
80年代に入ってからレコード・セールスは下降の一途を辿ってきたのに、21世紀に入って、60歳になって、全盛期ぐらいまで巻き返すなんて、凄いことだ。
たしかに悪くないアルバムだけど、ただわたしは前作『タイム・アウト・オブ・マインド』のほうが好きかなあ。
あの独特のサウンドがだいぶ気に入ってるのでね。
このアルバムの中では「ミシシッピー」が好きかな。
↓ 「ミシシッピー(Mississippi)」
Bob Dylan – Mississippi (Official Audio)