【カバーの快楽】
Blondie
Hanging on the Telephone (1978)
Blondie
Hanging on the Telephone (1978)
ブロンディの大ブレイクとなった3rdアルバム『恋の平行線(Parallel Lines)』のオープニングを飾る曲。シングルとしても全英5位のヒットとなった。
この曲のオリジナルは、1974年にデビューしたもののまったく売れず、このシングル1枚を発表しただけで解散したL.A.のパワー・ポップ・バンド、ザ・ナーヴスのカバーだ。原曲も一聴して良い曲とわかるが、なにしろ華がないし、カッコ良さが足りない。
ブロンディはこれにデボラ・ハリーという泣く子も黙る華を与え、有能なバンドがクールでインパクトのあるサウンドに仕上げた。
プロンディはこういう誰も知らないようなマイナーな良曲を見つけてきて、自分たちのスタイルでカッコ良く仕上げて見せるのが実に上手かった。
バンドの実力っていうのはそういうところでわかるな。
Blondie – Hanging On The Telephone
↓ ザ・ナーヴスのオリジナル。
The Nerves – Hanging On The Telephone, Original version 45, Blondie. 1976.
(Goro)