
Blameless
Breathe (1996)
ビートルズの中では比較的地味なほうのアルバム、『フォー・セール』を車の中で聴きながら、しかしもしこのアルバムが今発売されたとしたら、音楽誌の年間ベストアルバムに選ばれたりするだろうか、とふと考えた。
録音が古い、などということを度外視して、楽曲の出来だけで評価するとしたら、余裕で年間1位に選ばれるのではないかとも思ったりした。
すごく凝ったものや、実験的なものや、変てこなものや、耳あたりが新鮮なだけのものを、いかにも「これが今の時代のロックでござーい」みたなことを言われると、わたしは「うーん」なんて気持ちになる。
しかし本当は、昔ながらにメロディが溢れかえっているようなものが堂々と出てきたらそんなちょっと変わってるだけなんてものは全部吹っ飛んでしまうということはまあまあ長いこと生きてきた経験で知っている。
ブレイムレスは英シェフィールドのバンドで、1996年3月にリリースされたこのシングルが全英シングルチャートの27位まで上昇した。しかし1stアルバムは期待された売り上げを達成出来ず、バンドは解散した。
ブレイムレス (1995年)
とくにすごい曲というわけでもないけれども「いつ聴いても嬉しくなる曲」というものがあるものだ。
わたしもなんだかんだ言っても、こんなシンプルな、ただただメロディが耳に残るだけの曲が好きなのだ。これはもう、理屈ではない。
ビートルズやストーンズ、キンクスやザ・フーを初めて聴いたころからわたしの好みはちっとも変わらないのだなあ、とあらためて思う。
このバンドのことはなにも知らなくて、この1曲しか知らない。
ほんとはもっとカッコいい曲は世の中にはいくらでもあるけど、カッコよけりゃいいってもんでもないのよなー、と思ったりもする。
(Goro)