ビー・ジーズ/ステイン・アライヴ(1977)

サタデー・ナイト・フィーバー -オリジナル・ムービー・サウンドトラック-

【70年代ディスコの名曲】
Bee Gees
Stayin’ Alive (1977)

70年代のディスコ・ブームに乗って世界中を熱狂させたのが、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』であり、そのサウンドトラックを担当したオーストラリアの3兄弟によるグループ、ビー・ジーズだった。

イギリス生まれのバリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブの3兄弟は父の仕事の都合でオーストラリアに移住すると、エヴァリー・ブラザーズの影響を強く受けたバンドを組み、1963年にデビューする。

60年代後半はソフト・ロック路線で人気を博したものの、70年代に入ると人気が低迷、1975年に当時流行の兆しを見せていたディスコ・ビートのシングル「ジャイヴ・トーキン」を発表すると、全米1位、全英5位の大ヒットとなった。

それまでのファンには猛反発されたものの、すまんがこっちは生活がかかってんだ、とばかりにあっさりディスコ路線に変更するとヒットを連発し、映画のサウンドトラックの依頼が来たのが『サタデー・ナイト・フィーバー』だった。

主題歌の「ステイン・アライヴ」をはじめ、ビー・ジーズによる6曲が全米1位の大ヒットとなり、アルバム『サタデー・ナイト・フィーバー』は24週連続全米1位、18週連続全英1位、全世界で4,000万枚という未曽有の売り上げを記録した。

こうなると当然、目ざといロック・アーティストやセールスが頭打ちになっているベテラン・ロック・バンドなどが、この巨大な富を産む黄金の宝刀「ディスコ・ビート」に、わらわらと群がることになったのは、自然の摂理である。

ロッドやストーンズ、イーグルス、キッスなどなど、大御所ロック・アーティストたちも次々にディスコ・ビートを取り入れ、名曲を残したり、黒歴史を残したりした。

ディスコ時代のシンボルとも言える代表曲なのに、「遺跡を訪ね歩く旅」みたいな、躍動感のカケラもないミュージック・ビデオが素敵だ。

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(Goro)