Bob Dylan “Christmas in the Heart”
ディラン68歳の作品は、チャリティー・アルバムとして制作された、クリスマス・アルバムだ。
このアルバムの印税は、食糧支援機関フィーディング・アメリカへ寄付された。以下はディランのコメントである。
アメリカでは、1,200万人の子供たちを含む3,500万人以上がしばしば空腹のまま眠りにつき、翌朝起きても食事をとれるかどうかわからないという。これは悲劇だ。わたしはフィーディング・アメリカに協力し、今年のホリデイ・シーズンに食事を提供できるように願っている。ーボブ・ディラン
全米23位、全英40位となったこのアルバムは、本格的なクリスマス・アルバムだ。ディラン風にクリスマス・ソングをアレンジしたというものではなく、しっかりしたありがちなアレンジの実用的なクリスマス・ソングとなっている。
ディランのあの声なので、まるでサンタクロースが歌っているみたいな感じなのは良いのだけれど、少年少女の美しいコーラスが入る歌などでは、天使と悪魔の戦いみたいに聴こえなくもない。
それにしてもわたしはクリスマス・ソングなどというものにあまり詳しくないので、曲目を見ただけではほとんど知らんなと思ったのだけど、聴いてみると、ほとんど聴いたことのある曲ばかりだった。タイトルを知らなかっただけで。
知らない間にわたしの脳内にクリスマス・ソングは刷り込まれていたのである。恐るべしクリスマス。
↓ 「サンタクロースがやってくる(Here Comes Santa Claus)」