ザ・ウォールフラワーズ/ヒーローズ (1998)

The Wallflowers – Heroes – CD (Maxi-Single), 1998 [r3737814] | Discogs

【カバーの快楽】
The Wallflowers
Heroes (1998)

ザ・ウォールフラワーズはボブ・ディランの息子、ジェイコブ・ディランが率いるバンドだ。

1992年にデビューしたものの、まったく売れず、レコード会社から解雇されてしまったが、1996年に再デビュー。T・ボーン・バーネットがプロデュースした2ndアルバム『ブリンギング・ダウン・ザ・ホース(Bringing Down the Horse)』が全米4位の大ヒットとなり、600万枚を売り上げた。これは親父さんの最も売れたアルバム『血の轍』の約3倍にあたるそうだ。

時代が違うとはいえ、それを知ったわたしは「ジェイコブ、そんなに売れたんか!」という驚きよりも「ボブ、そんなに売れてなかったんか!」という驚きの方が勝ったけれども。

この曲はデヴィッド・ボウイの名曲のカバーで、1998年の米映画『Godzilla』のサウンドトラックに使用するために録音されたものだ。シングル・カットもされて全米26位のヒットとなった。

ジェイコブは若い頃の親父さん以上のイイ男で、ハスキー・ヴォイスや歌い方もやっぱり親父さん譲りだ。

ボウイのオリジナルはブライアン・イーノによるエレクトロニックなアレンジだけれども、こちらはオーソドックスなバンド・サウンドであらためて曲本来の魅力を引き出している、良いカバーだ。

デヴィッド・ボウイ本人もこのカバーを気に入っていたということだ。

(Goro)