Linda Ronstadt
Willin’ (1974)
リンダ・ロンシュタットの1974年のアルバム『悪いあなた(Heart Like a Wheel)』収録曲。
オリジナルはリトル・フィートの代表曲だ。
この曲を書いた当時のローウェル・ジョージは、フランク・ザッパのバンド、マザーズ・オブ・インヴェンションのギタリストだった。
ザッパは彼が書いてきたこの「ウィリン」を聴いて、自分でバンドを結成するように勧めたという逸話が残っている。
ただしローウェル・ジョージ本人は、この曲でドラッグのことを歌ったため、ザッパに嫌われて解雇された、とも話している。
リンダのバージョンは、一見ルーツ・ミュージック風で渋いこの曲の、ポップな魅力を最大限に引き出しながら、美しいバラードのようにも聴かせてくれる。
それにしても、西海岸のルーツ・ミュージック系のむさくるしい髭面のマリファナ野郎たちが集う世界に堂々と入って行ってのびのびと歌った彼女は、当時ミュージシャンたちからもモテモテだったという。
きっと、距離が近く、人の目をじっと見つめる、ボディタッチ多めで、誰にでも分け隔てなく接するような女子だったのではないか。誰もが「もしかして、ワンチャンあるかも。。」と思ってしまうような。もちろんすべて想像だけれども。
そんな女子に、われわれのような純情男子は滅法弱いのだ。
↓ リトル・フィートのオリジナル。
(Goro)