アバ／恋のウォータールー (1974)【’70s Pops Masterpiece】

1972年にスウェーデンでデビューしたABBAは、2組の夫婦によるグループだった。
女性のアグネッタとフリーダがヴォーカルで、男性のビヨルンとベニーが曲作りを担当、4人の頭文字を取ってABBAとなった。

2ndアルバム『恋のウォータールー』と同名のシングルがスウェーデンのみならず全世界に向けて発売され、シングルチャートでいきなり全英1位、全米6位の大ヒットとなり、ここからアバの世界規模の快進撃が始まる。

「ウォータールー」とは、ナポレオンが敗れた「ワーテルロー」の戦いのことだ。
恋した相手に向かって「わたしはまるでワーテルローで負けたナポレオンみたいに、あなたに降伏したの」と言う、どえらい壮大な喩え方をしたラヴソングだ。

日本に置き換えて言えば、「あなたにすべてを捧げるわ。まるで関ヶ原の戦いに敗れた石田三成の気分よ」みたいなことなのだろう。

そんな面白い告白の仕方をして来る女性なら、たしかに惚れてしまうかもしれない。

（Goro）