【70年代ディスコの名曲】
Blondie
Heart Of Glass (1978)
Blondie
Heart Of Glass (1978)
ブロンディはCBGBという、ラモーンズやパティ・スミス、テレヴィジョン、ハートブレイカーズ、など錚々たるメンバーが出演していたライブハウス、泣く子も黙るニューヨーク・パンクの巣窟の出身だ。
「ハート・オブ・グラス」は彼らの3rdアルバム『恋の平行線』からのシングルで、全米・全英とも初の1位となった、彼らの大ブレイク作だ。
それまでの7枚のシングルは全米チャートにかすりもしていないので、あらためてこの時代のディスコ・ビートの求められ方というのは異常なほどだったんだなあ、と思う。ロック・バンドがちょっとディスコ・ビートを導入すればキャリア最大のヒット・シングルになるのだから。セールスが頭打ちになっていたベテラン・バンドたちまでが「我も我も」となるのも仕方がなかろう。
この曲はもともとデビュー前に書かれた曲だったが、これをディスコ調にアレンジし直すべきだと薦めたのはプロデューサーのマイク・チャップマンだった。
ブロンディがポップセンスを供えたバンドなのでうまくいったのだろう。
バブルガム・ポップからレゲエ、R&B、ジャズとなんでもこなすバンドだから、ディスコ・ナンバーをヒットさせてもあまり違和感はない。そういう意味ではめずらしいタイプのロックバンドだった。
Blondie – Heart Of Glass
(Goro)