【70年代ロックの名曲】
Leon Russell
Tight rope (1972)
Leon Russell
Tight rope (1972)
サザン・ロックの中でも、最も渋くて泥臭くてネチっこいやつをスワンプ・ロックという、なんてことをどこかで聞いたか読んだかした覚えがある。そのスワンプ・ロックの代表的なアーティストのひとりがレオン・ラッセルだ。
ただわたしは、レオン・ラッセルは歌い方こそネチっこいものの、ソングライティングは基本的にポップなので、そこまで渋いとか泥臭いとも思わない。「マスカレード」なんてずいぶんエレガントな曲ではないか。
この「タイト・ロープ」は全米11位のヒットとなり、日本でも当時の洋楽チャートで1位になった。
本人の見た目に反して楽曲はずっとポップで売れ筋であり、わたしは彼の音楽のそういうところが好きだ。芋焼酎によく合う、甘みと苦みがちょうどいいバランスのスイーツみたいだ。
レオン・ラッセルは、ライヴでストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」をよく演奏していたという。
一見あの仙人みたいな見た目のイメージに合わない選曲のような気もするのだけれども、それはこちらの勝手な思い込みで、実際は悪ガキみたいなロケンロール野郎の一面もあったのかもしれない。
このジャケも、なぜかゾンビメイクだし。
ジョージ・A・ロメロの映画『ゾンビ』が公開される6年も前のことだ。
(Goro)