【70年代ソウルの名曲】
Curtis Mayfield
Move On Up (1970)
Curtis Mayfield
Move On Up (1970)
シカゴ出身のコーラスグループ、インプレッションズの一員として60年代に活躍したカーティス・メイフィールドは、1970年にソロ・アルバム『カーティス』を発表する。
彼はマーヴィン・ゲイやダニー・ハサウェイ、スティーヴィー・ワンダーと同様に、当時の公民権運動を背景にして、ダンスビートやシャウトだけではない、真摯に同胞に語り掛けるような、新しいソウルを創造していった。
社会問題や人種問題を題材にしながらも決して過激にならず、言葉も音楽も知的に冷静に、新しい響きで創りあげられている。わたしはその発表から20年以上経ってから聴いたものの、それでも斬新であり、真摯な音楽だなあと感じたものだった。
この曲はその1stアルバムに収録された彼のヒット曲だ。全英12位とヒットし、世界中のダンスフロアを沸かせた。アメリカ映画や日本のTV番組などでもなぜかよく使われる曲なので、一度聴いたら忘れられないホーンのイントロを聴いたことがある人も多いだろう。
ロック・ファンにはザ・ジャムのカバーで知っているという人も多いのではないだろうか。
↓ 1982年のシングル「ビート・サレンダー」のB面に収録された、ザ・ジャムのカバー。
(Goro)