【70年代ロックの名曲】
Cheap Trick
Surrender (1978)
Cheap Trick
Surrender (1978)
チープ・トリックがまだ本国アメリカでは鳴かず飛ばずだった、1978年4月にリリースされた3rdアルバム『天国の罠 (Heaven Tonight)』からのシングル。なんとか全米62位まで上がり、彼らにとって、初めてチャート入りを果たしたシングルだった。
しかしその当時、日本ではすでに「今夜は帰さない」「甘い罠」などがヒットし、アイドル的人気もあって「ミュージックライフ」みたいな雑誌のグラビアにもよく出ていたのを当時中学生だったわたしもよく覚えている。アルバム『天国の罠』も日本ではオリコン・アルバム・チャートの11位まで上昇するヒットとなった(米国では48位)。
パワフルなドラムにテンションの上がるギター、一度聴いただけで歌える親しみやすいメロディ、ロック・ミュージックとしても最高だし、ポップ・ソングとしても完璧なのに、なんでアメリカでは売れなかったのか信じられない気がする。カー・ラジオから流れてきたら最高に盛り上がりそうな曲なのに。
日本では『天国の罠』発売と同時に日本武道館で2日間の公演が行われたほどの過熱ぶりだったけれども、彼らが本国で注目を浴びるのはその公演を収録したライヴ・アルバム『at武道館』が米国に逆輸入される翌年まで待たなければならなかった。
(Goro)