【60年代ロックの名曲】
Simon and Garfunkel
Scarborough Fair/Canticle (1966)
Simon and Garfunkel
Scarborough Fair/Canticle (1966)
一聴して美しいメロディが印象に残る名曲だけど、それだけではない。
実はもう少し複雑な曲だ。
イギリスの民謡をベースにした「スカボロー・フェア」という曲に、2コーラス目からは反戦をテーマにした「詠唱」という歌詞が挟まれていく構成になっている。
愛する人への想いをつづった牧歌的な歌に、当時のベトナム戦争の現実的な情景を挿入して、映画のカットバックのように幻想的な効果を上げている、とても実験的な曲だ。
そんな複雑なことをしているのに、メロディの美しさと二人のハーモニーの美しさでポップソングとしてちゃんと成立し、幅広い層に聴かれる名曲になっているところが凄い。
この人たちはやっぱりたいしたものだな。
Simon & Garfunkel – Scarborough Fair/Canticle (Audio)
(Goro)