
Primal Scream
Country Girl (2006)
これを聴いたときは本当に感心した。
伝統的なカントリー・ミュージックのテイストを残しながらも、2000年代にふさわしいロックの響きを纏い、実験的なものでも奇を衒ったものでもない、完成したカッコよさと美しさがあった。やっぱり凄いな、プライマル・スクリームは、と思ったものだった。
プライマル・スクリームの8枚目のアルバム『ライオット・シティ・ブルース』からのシングルで、全英シングルチャート5位と、バンドの全キャリアにおける最高位を記録した。
ローリング・ストーンズやグラム・パーソンズに対するボビー・ギレスピーの愛を素直に、直接的に表現したような、エレクトロや実験サウンドから離れていったん実家に帰ってきたような、プライマル・スクリームの真髄とでも言うべき代表曲のひとつだ。
アルコールや薬物、都会の誘惑によって身を落としていく女性の破滅的な姿を歌っているが、ボビー・ギレスピーは次のように語っている。
「あの曲の歌詞にはダークな側面もあるけれど、サウンド自体は生きていることへの祝福なんだ。ライブで演奏すると一瞬で会場全体がひとつになるのがわかる」(自伝『Tenement Kid』出版時のインタビュー 2020年)
たしかに、この曲が始まると、自然に足を踏み鳴らし、体がムズムズして踊り出したくなるのだ。
このMVがまた楽しい。ビッチなカントリー・ガールを演じているのは『ツイン・ピークス』でオードリー役を演じたシェリリン・フェンだ。懐かしい!
(Goro)